No.09409 Re: 一様性の証明方法について 【青木繁伸】 2009/03/03(Tue) 17:51
「一様の強度である」ということで,「一様」とはどういう定義ですか?一様分布に従っているかどうかということで すか?10個のデータで一様分布への適合度検定をしても,帰無仮説は採択される傾向になる(一様でないとはいえないという結論になる)かもしれませんが, それでもよいと言うことでしょうか?一応,一標本コルモゴロフ・スミルノフ検定を提案しておきましょう。なお,この検定で帰無仮説が採択されても,「一様 である」という結果にはならず,「一様でないとはいえない」という結果になるところに注意が必要です。
例えば,標準正規乱数を10個発生させて,母分布が一様分布かどうかの検定を行うと,ほぼ25%の確率で帰無仮説は棄却できないという結果になります。以下は,R でのシミュレーション例。> trial <- 100000; sum(replicate(trial, ks.test(rnorm(10), "punif")$p.value)<0.05)/trialちなみに,挙げられた例題データでは,
[1] 0.75658> ks.test(c(64.0, 62.0, 67.5, 64.5, 61.5, 63.0, 66.0, 62.0, 62.5, 60.0), "punif")のようになり,「一様ではない」という結果になりますね。
One-sample Kolmogorov-Smirnov test
data: c(64, 62, 67.5, 64.5, 61.5, 63, 66, 62, 62.5, 60)
D = 1, p-value = 4.122e-09
alternative hypothesis: two-sided
Warning message:
In ks.test(c(64, 62, 67.5, 64.5, 61.5, 63, 66, 62, 62.5, 60), "punif") :
タイがあるため,正しい p 値を計算することができません
No.09418 Re: 一様性の証明方法について 【ぱぱじ】 2009/03/04(Wed) 08:52
まったくの統計学の素人の質問にお答えいただきありがとうございます。
No.09437 Re: 一様性の証明方法について 【のぶ】 2009/03/04(Wed) 22:48
横から失礼します。
一様分布では分布の上限,下限を指定する必要があります。
今回ののデータで範囲を60〜68とすると,以下のように一様分布を否定できなくなります。> x=c(64.0, 62.0, 67.5, 64.5, 61.5, 63.0, 66.0, 62.0, 62.5, 60.0)
> ks.test(x,"punif",60,68)
One-sample Kolmogorov-Smirnov test
data: x
D = 0.2375, p-value = 0.6254
alternative hypothesis: two-sided
Warning message:
In ks.test(x, "punif", 60, 68) : cannot compute correct p-values with ties
No.09438 Re: 一様性の証明方法について 【青木繁伸】 2009/03/04(Wed) 23:54
> 一様分布では分布の上限,下限を指定する必要があります。
そうでした,うっかりというか,one sample の ks.test をやったことがないので,間違えました。オンラインヘルプをよく読まないといけませんでしたね。... parameters of the distribution specified (as a character string) by y.反省します。
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