No.09387 3群間の生存分析について  【とも】 2009/02/28(Sat) 20:22

はじめまして。現在,3種類の化学療法について生存分析を行っています。2種類であれば,ログランク検定を施行して2種類 の化学療法について有意差があるのか検定できると思いますが,3種類の場合にはどのようにして比較することになるのでしょうか。胃癌の化学療法の JCOG9912では,multiplicity adjusted by Holm's methodと記載され,有意水準 0.025となっておりますが,他の検定方法なのでしょうか。理解できてない部分が多くて大変申し訳ございません。

No.09403 Re: 3群間の生存分析について  【kai】 2009/03/03(Tue) 08:27

Holm's Methodは[統計的多重比較法の基礎](永田靖著)の87pで説明されているホルムの方法だと思われますので,ボンフェローにの方法の改良型の検定の有意水準調整法でしょう.

検定手法はログランク検定を使い,有意水準をホルム法で0.025に調整したと言うことだと思います.
(ボンフェローニの方法では3種類の比較を行う場合,有意水準を0.05/3=0.017に調整します)

No.09414 kaiさん  【とも】 2009/03/03(Tue) 23:20

お返事ありがとうございました。

> 検定手法はログランク検定を使い,有意水準をホルム法で0.025に調整したと言うことだと思います.
>(ボンフェローニの方法では3種類の比較を行う場合,有意水準を0.05/3=0.017に調整します)

ボンフェローニの方法では有意水準が厳しくなるのですね。多群間で比較するので当然なんですね。ボンフェローニの方法を用いて検討していきますね。今後もつまずくところを質問させて下さい。ありがとうございました。

No.09465 Re: 3群間の生存分析について  【mom】 2009/03/06(Fri) 12:57

>> 検定手法はログランク検定を使い,有意水準をホルム法で0.025に調整したと言うことだと思います.
>>(ボンフェローニの方法では3種類の比較を行う場合,有意水準を0.05/3=0.017に調整します)

>ボンフェローニの方法では有意水準が厳しくなるのですね。多群間で比較するので当然なんですね。

ホルムの方法で多重性を調整しているのは確かですが,ホルムの方法で調整したら0.025になってボンフェローニの方法で調整したら0.017と思っていらっしゃるなら,ちょっと誤解があるのではないかと思います。

有意水準0.025とは片側2.5%で検定しているということでしょう。治験の場合は片側検定の際の有意水準が(両側5%なのだから片側2.5%で良いのでは,という意見にかかわらず)2.5%で行われるのが標準になっているはずです。

No.09466 Re: 3群間の生存分析について  【kai】 2009/03/06(Fri) 13:28

ボンフェローニの方法を簡単に説明しておきます.
ボンフェローニの方法は,3群以上ある場合に,多群間で比較を行う場合に,比較全体での有意水準αをある値以下になるように,比較の回数でαをあらかじめ除算して置くという方法です.
ので,3群で全群比較する場合にはトータルで3比較あるので,比較全体のαを0.05とするなら1比較の有意水準は0.05/3=0.017となります.
同様に4群で全群比較を行う場合にはトータルで6比較あるので,比較全体のαを0.05とするなら1比較の有意水準は0.05/6=0.0083となります.

momさんのいうとおりα=0.025であれば上記の0.05を0.025に変更して計算する必要があります.

ホルムの方法は簡単には説明できないので本を読んでください.

No.09512 momさん,kaiさん  【とも】 2009/03/10(Tue) 09:36

丁寧に御説明頂きありがとうございました。

お二方の御指摘の通り誤解しておりました。

さらに勉強していきます。
わからないことが出てきましたらまた質問させて下さい。

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