No.09203 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【TY】 2009/02/12(Thu) 16:33
http://support.sas.com/documentation/cdl/en/statug/59654/HTML/default/statug_lifetest_sect013.htm
SAS のマニュアルを参照すると,この検定がk群全てで生存関数が同じであるという帰無仮説を検定していることがわかります。さらに多重性を調整して各群の比較 をしても良いと思います。仮にこの標本では結論が出なくても,有望と思われた群を比較するための新たな試験を計画したら良いのではないでしょうか。
No.09207 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【Sanco】 2009/02/12(Thu) 22:35
> TYさん
早速のご回答ありがとうございます.
読んでみると確かに全ての群で生存関数が同じであることを検定しているようですね.
さらなる比較はどちらにせよ行ってみます.
SASの説明では理解できましたが,このような生存期間解析に関する教科書的な英文説明書などがありましたら教えて下さい.
よろしくお願いいたします.
No.10523 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【NYK】 2009/07/29(Wed) 16:26
以前勝鬨橋のSASの講習会で,東大の大橋先生が,
「3群以上の生存率の比較の際,2群ごとにログランク検定を繰り返すことは問題ない」
といっておられました。もちろん多重性の調節なしにです。
No.10525 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【青木繁伸】 2009/07/29(Wed) 18:51
> もちろん多重性の調節なしにです。
なぜ,もちろんなのか,理由があるのでしょうか?
No.10617 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【NYK】 2009/08/08(Sat) 14:07
青木先生のコメントに対してのレスポンスが遅くなって申し訳ございません.
「多重性の調節なしに」
の部分が言葉足らずでした.
3 群間の生存率の比較をログランク検定で行う場合,全体でログランク検定を行って有意であった場合(p<0.05),どの群に差があるかを知る目的で,各2 群ごとにログランク検定を繰り返すことは,多重性の問題があるのではないかと考えていました.たとえば,3群間の平均値の差を検定する場合に,2群ごとに t検定を通常の有意水準(0.05)でもって繰り返す過ちと同じ議論です.2群ごとにログランク検定を行う場合,ボンフェローニの多重比較(有意水準を組 合せの数で除する)などが必要かと考えていました.
もう10年以上も前のことですので記憶が不十分であるか,私の質問の仕方が不適切で あったかもしれませんが,2群ごとに3回ログランク検定を行いp<0.05であれば,有意として良いというようなお話でした.そのときMULTITEST procedureを使うようなこともおっしゃっていましたが,理解できませんでした.
No.10622 Re: 3群以上の比較の場合のログランク検定 【TY】 2009/08/10(Mon) 16:38
3群以上と3群間はちょっとだけ違うのではないでしょうか。
3群間の平均値の比較では,分散分析が有意だったときに各群間のt検定を繰り返すFisher's Protected Least Significant Differenceで多重性が制御できます (4群以上では制御できません)。
3群間のログランク検定もこれと仮説の構造が同じではないでしょうか。
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