No.09080 カプランマイヤーの打ち切りにつきまして  【相原智彦】 2009/02/01(Sun) 10:50

おはようございます。
統計学は素人のため,ぼんやりとした質問となりますのを,ご容赦下さい。
薬物療法の臨床試験における2群間の生存期間をカプランマイヤーで比較する場合の質問です。
新規治療法が優れている場合,中間解析時のハザード比と最終解析時のハザード比を比較すると,中間解析のハザード比の方が大きくなる傾向があるように見受けられます。
これには打ち切り症例の存在が影響しているのでしょうか。
また,片方の群に打ち切りが多くなる場合には,生存曲線はその群に有利に働くのでしょうか。
以上ご教授頂ければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

No.09081 Re: カプランマイヤーの打ち切りにつきまして  【青木繁伸】 2009/02/01(Sun) 20:37

> 新規治療法が優れている場合,中間解析時のハザード比と最終解析時のハザード比を比較すると,中間解析のハザード比の方が大きくなる傾向があるように見受けられます。これには打ち切り症例の存在が影響しているのでしょうか。

客観的な事実に基づいたレビューを学会誌等に報告されることが望まれるでしょう。

> また,片方の群に打ち切りが多くなる場合には,生存曲線はその群に有利に働くのでしょうか。

これも,同様ですが,そのようなことがあるようでしたら報告があるように思います。まだないような新知見でしたら,学会誌等に報告されるとよいと思います。

No.09084 Re: カプランマイヤーの打ち切りにつきまして  【sb】 2009/02/02(Mon) 07:55

> 片方の群に打ち切りが多くなる場合には,生存曲線はその群に有利に働くのでしょうか。

Survival analysisは,打ち切りがeventとは独立に起こることを仮定しています。この仮定が破られると結果は,バイアスのかかったものとなります。バイアスの方向は,個々の研究によって異なりますので,一概に有利,不利は言えないと思います。

No.09105 Re: カプランマイヤーの打ち切りにつきまして  【相原智彦】 2009/02/03(Tue) 22:56

打ち切りとeventが独立に起こるので,打ち切りは有利不利に影響を与えないわけですね。考えてみれば当たり前のことでした。有難うございました。

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