No.08890 判別分析の結果解釈  【kiki】 2009/01/12(Mon) 21:27

SPSSを用い,判別分類を行ったのですが,結果の見方でつまずいてしまい困っています。ご教示頂けませんでしょうか。結果は以下のとおりです。

グループ化変数を「身近な他者の存在の有無(無:0,有:1)」
独立変数を「動機づけ」と「理想の自己」としました。

有効度数159

固有値 .53
正準相関 .225

Wilksラムダ .949
有意確率 .017

正準判別相関
動機づけ .269
理想の自己 .830

グループ重心の関数
0  -.169 
1  .312

交差確認済みのグループ化 59.5%個が正しく分類された。

正準判別相関は,「理想の自己」により高い数値が出ていますが,「身近な他者の存在がいる者は,より高い理想の自己を持つ」と言えるのでしょうか。しかし,有意確率等を考えると,データは意味をなさないのかとも思います。

申し訳ございませんが,教えて頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します。

No.08891 Re: 判別分析の結果解釈  【青木繁伸】 2009/01/12(Mon) 21:38

> 有意確率等を考えると,データは意味をなさないのかとも思います。

どの数値を元にして,そのように考察したのですか?

> Wilksラムダ .949
> 有意確率 .017

なら,判別はうまくできたと言うことではないですか?

結果の中に,各群別の正判別率に関するものがあると思いますけど,それを見ても,判別はうまくできていないと思ったと言うことでしょうか?
もっとも,「59.5%個が正しく分類された」ということからは,あまり成功しているとは言えないというのには同意しますが。

No.08893 Re: 判別分析の結果解釈  【kiki】 2009/01/12(Mon) 22:23

早速コメント頂き嬉しく思います。

SPSSの本を読みながら解釈をしていて,どの数値をどの様に見たら良いのか,いまいち理解が出来ていないのが現状です。本によると,以下の正準相関の数値が高ければ,うまくグループが判別できたということであると書かれていました。

>正準相関 .225

しかし,どの程度の数値を高い・低いと判断するのかは書かれておらず,解釈の仕方が分からなかったのです。その様な基準がもしあれば教えていただきたく思っております。

それに関連しておりますが,先ほど提示させて頂いたデータとは別に,対象者20名で行った分析では,以下のような数値がでました。

固有値 .014
正準相関 .119

Wilksラムダ .986
有意確率 .886

有意確率はかなり先ほどのデータ(有意確率 .017)と異なりますが,それ以外はさほど変わりません。この場合,どちらの方がうまく判別できていることを意味しているのか教えていただけますか?

No.08895 Re: 判別分析の結果解釈  【青木繁伸】 2009/01/13(Tue) 08:57

正準相関係数が0であるという帰無仮説の検定統計量がウィルクスのΛから計算される有意確率が呈示されているでしょう。

有意確率の見方はわかりませんか?有意確率が0.05より大きいと,帰無仮説が採択されます。すなわち,判別はうまくいっていませんと言うことになるのです。

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