No.08850 Re: Kaplan-Meier 【TY】 2009/01/08(Thu) 16:57
B群で観察が長く続いていた最後の2症例でイベントが発生したためでしょう。
No.08851 Re: Kaplan-Meier 【MoMo】 2009/01/08(Thu) 17:02
TY先生,早速のご指導ありがとうございます。
データを見直してみると,そのとおりでした。
変な話ですが,このグラフをそのまま投稿してもよいものでしょうか?
No.08855 Re: Kaplan-Meier 【青木繁伸】 2009/01/08(Thu) 21:58
> このグラフをそのまま投稿してもよいものでしょうか?
どういう意味でしょうか?
No.08858 Re: Kaplan-Meier 【MoMo】 2009/01/09(Fri) 08:27
青木先生,ありがとうございます。
生存分析では2群間に統計学的有意差はありますし,今後の診療 にいかすことのできる意味のある結果が出たと感じています。ですので,この結果を雑誌に投稿したいのです。ですが,やはりこのグラフは少し奇妙な感じを与 えるとおもうのです。生データに手を加えるようなことはもちろんすべきでないでしょうが,査読者あるいは読者が,『これは,ちょっと・・・・・』という印 象を持つならば,伝えるべき結果ではないのかもしれないと考えています。
いかがでしょうか?よろしくご指導くださいませ。
No.08861 Re: Kaplan-Meier 【青木繁伸】 2009/01/09(Fri) 10:44
私も,このグラフとあなたが出した結論には乖離があるのではないかと思っています。
> 生存分析では2群間に統計学的有意差はありますし
B 群が急落するまではA,B殆ど差はないように見えます。また,たとえ差があまりないような場合でも,両群の生存率曲線がどんどん下降して0に近づいていく ような場合なら,ほんのわずかの差でも診療上の意義というのがあるかも知れません(?)が生存率が0.9以上でのわずかの差ということの実質的な意味を考 慮する必要があるのではないでしょうか?
それと,TYさんが指摘したように,この急落は数名(2名?)のイベント発生によるものだとした ら,それでは一体B群の例数は幾つだったのかということになりますね。図が小さくて見づらいですが,打切り例を示す(ですよね)ティックマークがたくさん 見えますね。これは,A群も同じ。打切り例が殆どではないですか?データの信頼性というか,打切り例の実情とか,打ち切りがない(少ない)状況下でA,B には違いがあるのだろうかとか,色々考えるべきことが多いのではないかな?
試みに,B群の最後のイベント発生例を除いて,分析してみてはいかがですか?それでも,A,B 群に差は出ますか?
No.08872 Re: Kaplan-Meier 【MoMo】 2009/01/09(Fri) 18:50
青木先生,ありがとうございます。
観察期間の終わり頃にイベントを生じた2例を除いた検討結果を 添付しました。ご指摘のように,イベントが生じた症例はどちらの群もごくわずかで,ほんとどが打ち切りです。こういった現状で出てきた差に意味があるのか ないのかについては,経験のすくない私には判断が難しいです。ですが,合併症の検討を単一の施設で行うとこのあたりが限界であろうとは思います。
前回の添付グラフには細かい数値等が漏れておりました。今回はそちらも参照いただけると思います。
客観的な意見をお聞かせいただければ幸いです。
No.08873 Re: Kaplan-Meier 【青木繁伸】 2009/01/09(Fri) 18:55
有意な差ではあるものの,実質的に意味のある差かどうかは,あなたが判断すべきことですね。
客観的にかどうかは別として,有意な差であるという結果になったのは,サンプルサイズが大きいからに過ぎないでしょう。故障数が全体の2.6%というのは少なすぎるでしょう。
> 合併症の検討を単一の施設で行うとこのあたりが限界であろう
というのと,打ち切り例がほとんどというのは別問題でしょう。複数施設でやっても,この合併症を把握できる例数(故障数)はやはり数%にとどまるのでは?
例数は少なくてもいいから,打切り例にならないようにフォローを密にするとかしないと,真の合併症発生率およびその要因について有用な情報は得られないのではないでしょうか。調査デザインを再検討する必要があると思います。
No.08911 Re: Kaplan-Meier 【Mo Mo】 2009/01/13(Tue) 17:41
青木先生,いつも迅速な解答をいただき,恐縮しております。
いろいろな不具合をサンプル数や施設 の規模のせいにするのは間違っていますし,やめなければいけないと反省いたしました。また,おっしゃるとおり,真実により近づくには十分な観察期間をもう けて,打ち切りをひとつでも減らす努力が必要だと思いました。合併症は施設にとって一例でも少ないほうがよいもので,我々はそのために日夜努力していると いっても過言ではないと思います。そういったサンプル数からみて非常に少ない合併症の検討をする際に,留意すべき点を御教授いただければ幸いです。
No.08913 Re: Kaplan-Meier 【sb】 2009/01/13(Tue) 21:08
> サンプル数からみて非常に少ない合併症の検討をする
患者・対照研究で行ったら如何でしょうか。
No.08918 Re: Kaplan-Meier 【Mo Mo】 2009/01/14(Wed) 18:33
sb先生,ありがとうございます。
やってみたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いもうしあげます。
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