No.08743 因子分析のあとのt検定  【ぺんた】 2008/12/25(Thu) 12:54

たびたび申し訳ありません。これは私の研究ではなく,査読で困っていることです。

因子分析(探索的)を行って3つの因子が得られたとします。
この論文では(そしていくつかの統計の本では),男女間の差の検定をする際に,因子ごとにt検定を行っています。
しかし冷静に考えると,これは被験者間×被験者内の2元配置分散分析ではないかと思うのですが,いかがでしょうか?

よろしくお願いします。

No.08753 Re: 因子分析のあとのt検定  【にゃんちゅう】 2008/12/25(Thu) 19:16

因子分析の解が直交解か斜交解かによってちょっと違います。

直交解の場合は因子間は独立なので別々に分析してもかまいません。しかし,検定を何度も繰り返すのでボンフェローニの調整をするほうがいいのですが,そのような研究例は見たことがありません。

斜交解の場合は因子間に関連があるので関連性を前提にする分析をする必要があります。分散分析や多変量分散分析などを使用した方がいいでしょう。しかし,心理学の論文ではそこまで配慮しないのではないでしょうか。

ちなみに直交解だからといって素点の合計は直交になるとは限らないことにも配慮する必要がありますが,その業界で許容されている範囲で認めてあげればいいでしょう。

いずれにいても自分で判断する必要がありそうです。

No.08757 Re: 因子分析のあとのt検定  【ぺんた】 2008/12/25(Thu) 21:20

にゃんちゅうさん

お返事ありがとうございます。私たちの業界では,いまは斜交回転が普通です。
因子間に相関を認めるのが普通だと思われますので,2元配置分散分析などがより適切かなとにゃんちゃうさんのコメントを読みながら考えました。

ありがとうございました。

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