No.07534 ゼロの多いデータの分析について 【たまご】 2008/08/31(Sun) 23:51
従属変数にゼロが多く,かつ,値に正と負が入り交じったデータについて質問させてください。
たとえば,心理学実験
で,Aさん(良い人)とBさん(悪い人)の2人に対して,援助行動(いくらお金をあげるか)を行うかどうかを測定したとします。そして,私の関心は,被験
者がAさんの方をBさんよりも相対的にどの程度援助したか,にあります。このため,まずは,Aさんに対する援助行動の金額からBさんに対する援助行動の金
額を差し引いた相対的援助金額という値を算出し,これを従属変数として分析したいのですが,いくつか問題があります。被験者の半数以上が2人に対する援助
行動に差をつけていません(その多くはどちらにも援助していない)。つまり,そういう被験者の場合,2人の間の差を求めるとゼロになります。また,中には
Bさんの方に対してより援助した人がいます。つまり,この場合,相対的援助の値はマイナスになります。独立変数は,たとえば信仰している宗教,性別など
で,とりわけそれらの交互作用効果を検討したいと思っています。交互作用を考慮しないならば,ノンパラメトリック分析で対応できるのだと思いますが,交互
作用を検討するためにはどうすればいいでしょうか。
zero-inflated のデータを扱うモデルは,zero-inflated
poisson regressionやzero-inflated negative binomial
regressionなどしか発見できず,そのいずれもざっと検索した範囲では今回のデータには応用できないと理解しました。ゼロが多くて,正負の両方の
値に対応した分析方法について教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
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