No.06169 Re: 検査による検出率の比較 【青木繁伸】 2008/03/19(Wed) 08:04
まず,このデータは対応のあるデータなのですから,No.6168で示された表に対してFisherの正確検定を 用いるのは誤りです。同様に,「Chi2検定」としか書かれていないのであいまいですが,Fisher検定と併記されているので独立性の検定を意味してい ると思うので,同じく誤りです。では,マクネマー検定かという人もいるかも知れませんが,それも誤りです。目的が比率の差の検定ではないからです。
正しくは,κ統計量を求め一致率の検定を行うことかな。でも,それも,一致しているかどうかで,一致の基準がない(どちらが正確と言うことが分かっていない)ので,無理ですね。
No.06170 Re: 検査による検出率の比較 【知ったかぶり】 2008/03/19(Wed) 09:23
>すべての対象が疾患を有している
という条件の下で検出率を比較したいのですから,比率の差の検定でよろしいのでは?ただし,新しい機械の方が優れているというためには,疾患の無い対象についても検討する必要があるでしょう.
No.06172 Re: 検査による検出率の比較 【青木繁伸】 2008/03/19(Wed) 09:50
> >すべての対象が疾患を有している
あ。それを読み落としていた。
では,取りあえずはマクネマー検定(より正確には二項検定)ということですね。
ただし片側検定なので,マクネマー検定のP値の半分(二項検定は片側P値を)。
No.06182 Re: 検査による検出率の比較 【山本】 2008/03/19(Wed) 21:43
ありがとうございます。
マクネマー検定を試してみます。
また,以下の点に質問があるのですが,
>新しい機械の方が優れているというためには,疾患の無い対象についても検討する必>要があるでしょう.
”疾患”の検出率の比較ではなく,その疾患の”所見”(例えば発疹や浮腫のように様々な疾患で認められるもの)の検出率の比較においても,非疾患群が必要なのでしょうか?
この場合,非疾患群は正常群になると思うのですが,その場合”所見”はないので,新旧の差はなく,比較はできないような気がします。
それとも,非疾患群は”その”所見”をもつ,(現在対象となっている疾患とは)別の疾患群”ということでしょうか。
初心者なので,間違っているのかもしれませんが,今回の場合,同一対象群で他の検査方法によって得られた”所見”の有無との検討ではないのでしょうか。
そして,そのデータがある場合には感度,特異度にも意味がある,というのは間違ってますか?
No.06183 Re: 検査による検出率の比較 【青木繁伸】 2008/03/19(Wed) 22:37
> 非疾患群は正常群になると思うのですが,その場合”所見”はないので,新旧の差はなく,比較はできないような気がします。
ま あ,正常群についても所見有り(異常)と判定しないかどうかチェックが必要と言うことではないでしょうか。つまり,とにかくなんでもかんでも「陽性」と判 断すれば,「真の陽性者」については100パーセント正しい判定をできますが,「真の正常者」についても「100パーセント誤った判定(陽性としてしま う)」ということでしょう。それは極端なことではあるけど。
No.06184 Re: 検査による検出率の比較 【山本】 2008/03/19(Wed) 23:37
>まあ,正常群についても所見有り(異常)と判定しないかどうかチェックが必要と言うことではないでしょうか。つ まり,とにかくなんでもかんでも「陽性」と判断すれば,「真の陽性者」については100パーセント正しい判定をできますが,「真の正常者」についても 「100パーセント誤った判定(陽性としてしまう)」ということでしょう。それは極端なことではあるけど。
おっしゃる通りですね。
今回は締め切りの関係から対象を広げられないのですが,次回はその点についても検討してみたいと思います。
ありがとうございました。
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