No.06140 ケースコントロール解析 2つの結果比較(2×3分割表)  【KT】 2008/03/16(Sun) 14:50

2×3の分割表を使ったケースコントロール解析(ケース・コントロール×要因A・B・C)を行いました。カイ二乗検定の結 果有意(p<0.05)となりました。確認のため,完全に独立した異なった集団で同様の解析を行った結果,同じように有意な結果が得られました。2 つのスタディを足し合わせて例数を多くしたときにどの程度の関連性があるか試しに計算したところ,なぜか全く関連を示さなくなりました。そこで,分割表の 中身をみると以下のように異なっていました(実データではありません)。

1回目
    要因A 要因B 要因C
ケース 100  50  10
コント 10   50  100

2回目
    要因A 要因B 要因C
ケース 10  50  100
コント 100  50  10

1回目と2回目で同じようにp<0.05を示していても,中身が逆転しているようなパターンです。
単 純にp値だけみるのでは十分ではなく,中身の順序(?)も一致していることをみないといけないと思いますが,どのように評価すればよろしいのでしょうか? 今回お示ししたような極端な例であればデータをみれば直感的に判断できますが,そうでないものについては何か評価指標があればそれを適用できないかと思っ ています。

ご教授のほど,よろしくお願いいたします。

No.06142 Re: ケースコントロール解析 2つの結果比較(2×3分割表)  【青木繁伸】 2008/03/16(Sun) 18:03

シンプソンのパラドックスですね。
本来,シンプソンのパラドックスは,たとえば若年者と高年者でパターンが異なるので全体を見ようと足しあわせると別々の集計表では有意なものが足しあわせた集計表では有意でなくなるということです。このような場合には,年齢が第三の変数になっていると言うことです。
今回の場合は,なぜ2つの結果が逆になっているのかをよく考えるべきでしょう。

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