No.06124 Re: はい いいえ 回答同士の関係解析 【青木繁伸】 2008/03/13(Thu) 14:05
> はいを1とし,いいえを0とした回答を2つの質問でそれぞれ入力し,相関関係を導いたところ,相関係数はでてきました。
> これは有効なのでしょうか。
有効です。
ちなみに,二つの質問の回答を,2×2分割表にして,それから求めたφ係数(クラメールのVも)は,先に求めた相関係数の絶対値と同じになります(符号は自分で決めればよいので,問題ない)。つまり,二通りの値しか取らないデータというのは名義尺度変数でありながら間隔尺度(比尺度)変数でもあるのです。だからこそ,ダミー変数を用いる多変量解析が存在するのです。
No.06130 Re: はい いいえ 回答同士の関係解析 【高橋】 2008/03/14(Fri) 13:39
素早いご回答ありがとうございます。
1.質問が定性的なもの(誰かを3ヶ月以内に助けたことがありますか)であっても はい(1) いいえ(0) の相関係数は有効になると理解していいということと理解していいということですか。
2.ロジット解析という方法でなくてもいいということになるのですね。
相関係数でなくてロジット解析にするようにという意見を頂いたもののロジット解析の方法がわかりませんでした。
3.回答を はい(1) いいえ(2)として データを入力してしまいました。
はい(1) いいえ(0)に直して解析する必要がありますか。
4.相関係数は0.5未満の数値同士を比較して相関の強弱を議論することに意味はありますか。(論文の中でAとCの相関係数0.35> BとCの相関係数0.08なのでACにBCよりは何らかの関係性がある ということに意味がありますか)
No.06131 Re: はい いいえ 回答同士の関係解析 【青木繁伸】 2008/03/14(Fri) 14:08
> 回答を はい(1) いいえ(2)として データを入力してしまいました。
> はい(1) いいえ(0)に直して解析する必要がありますか。
必要ありません。
A の質問の解答に対する数値が大きいとき,B の質問の回答に対する数値も大きい傾向があると,相関係数は正の値になります。
A の質問の解答に対する数値が大きいとき,B の質問の回答に対する数値は小さい傾向があると,相関係数は負の値になります。
(No.6124でのφ係数の符号を自分で決めるというのは,このようなことを考慮することです)No.6124 で書いたことを応用すると理解しやすいと思います。φ係数は2×2集計表の4つの数値(下の表のア,イ,ウ,エ)で決まります。
最初の3つは,はい,いいえにいろいろな数値を与えても全部同じア,イ,ウ,エになります。したがって,φ係数も同じ値になります。
4番目は,はい,いいえに与えられる数字の大きさの順序が逆になっています。このような場合,φ係数は他の3つの場合と同じになりますが,相関係数は他の3つの場合と逆の符号になります。質問B
質問A はい (1) いいえ(2)
はい (1) ア イ
いいえ(2) ウ エ
質問B
質問A はい (1) いいえ(0)
はい (1) ア イ
いいえ(0) ウ エ
質問B
質問A はい (9) いいえ(4)
はい (7) ア イ
いいえ(6) ウ エ
質問B
質問A はい (1) いいえ(2)
はい (1) ア イ
いいえ(0) ウ エ
No.06196 Re: はい いいえ 回答同士の関係解析 【高橋】 2008/03/21(Fri) 17:42
青木先生ご回答,ありがとうございます。前に進めます。
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