No.05727 Re: 解析方法について 【青木繁伸】 2008/02/06(Wed) 21:52
No.5705 などとも似通っていますが,なぜ対照群とロットA,対照群とロットBのように2回検定しないといけないのか。ロットが違うと効き目が違うなどと言うことは 治療薬の場合考えにくいことでしょう。だったら,2つのロットをプールして対照群と比較するという1回だけの検定で良さそうに思いますけど。
もし ロットごとに検定を行う必要があるにしても,対照群とロットA,対照群とロットBの2回の検定は多重性を考慮する必要がないというわけではないと思いま す。多重性を考慮しないというならば,「対照群とロットAは差がある・ない」,「対照群とロットBは差がある・ない」という独立の別々の結果が2つあるだ けで,「ロットが違っても差がある・ない」という一般的な結論には到達できないと思います。
No.05758 Re: 解析方法について 【GONBEI】 2008/02/07(Thu) 20:29
青木先生,ご回答ありがとうございます。
もし,ロットAの効果が危険率5%でぎりぎりなく,ロットBの効果が危険率5%でぎりぎりある場合,2つのロットをプールして対照群と比較してしまったら,治療薬は有効であるという結果になる場合もあると思います。
今 回の試験の目的は,「ロットが違っても差がある・ない」かではなく,「対照群とロットAは差がある・ない」,「対照群とロットBは差がある・ない」かなの で,t検定を独立して2回行う方がよいと考えました。対照群を1群しか置かなかったのは,動物愛護の観点からでした。多重性を考慮し,対照群を2群(対照 群1とロットA,対照群2とロットB)置くのは意味がないように考えたからです。
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