No.05481 独立変数が質的データの場合  【さとみ】 2008/01/22(Tue) 23:12

いつも丁寧な解説をありがとうございます。自分なりに独学で調べてみたのですが,いまいちピンとこず,質問に伺いました。

初歩的な質問で申し訳ないのですが,どうか質問させてください。

データは,一つの企業の組織構造改革の歴史,ソシオメトリック(10年分)と業績(数値,多角化度合い(IPC分類によるばらつき度合い)です。

これを用いて,企業の組織構造(グループ制or独法制),組織成員間のソシオメトリック(S値,R値により分析),業績(数値,多角化度合い(IPC分類によるばらつき度合い:標準偏差))の三つの変数にどのような関連があるかを調べたいと思っています。

組織構造を独立,ソシオメトリックと業績を従属変数としたのですが,独立変数である組織構造が定性的なデータであるので,どう分析したらよいか迷っております。

お聞きしたい点は下記です。

1.組織構造が定性的データなのですが,パス解析は使えるでしょうか。
量的データだけを使用すると学んだはずなのですが,事例の本をいくつかあたっていたところ,性別を独立変数にしているパス解析を見かけたもので・・・

2.パス解析より適切な方法がありましたら,ヒントを与えていただけると幸いです。

よろしければご教授いただけないでしょうか。

No.05482 Re: 独立変数が質的データの場合  【青木繁伸】 2008/01/23(Wed) 00:39

二値変数は名義尺度であると同時に間隔尺度としても扱えるのです。
3つ以上のカテゴリーを含む名義尺度 (順序尺度)変数は,カテゴリー数より一つだけ少ない複数のダミー変数に変換して多変量解析に利用できます。多くの統計解析パッケージでは,カテゴリー変 数であることを宣言しておけば重回帰分析などに使ったときに自動的にダミー変数に展開してちゃんと分析してくれます。

今の場合,独立変数は組織構造という変数一つで,複数の従属変数も1回の分析には一つだけ使うのですか?つまり,組織構造によりソシオメトリックが異なるか,組織構造により業績が異なるかみたいに。
だったら,組織構造の違いを因子とする一元配置分散分析で十分でしょう(やっていることは同じになりますが,水準間の平均値の違いというとらえ方の方が簡単でしょう)。

# 上の方の注意書きにも書いてありますが,段落の途中でリターンキーを押して行を自分で区切らないでください。

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