No.05265 Re: Wilcoxon符号付順位和検定の結果について 【さくら】 2008/01/05(Sat) 21:54
補足です。
私は,Wilcoxonの検定は2条件の中央値に有意差があるかを検定しているのだと理解し,これまで1が正しいと思っていました。論文の中でも
「変数Aは条件1(Mdn=..,Q=..)から条件2(Mdn=..,Q=..)で有意に増加した」
という結果の書き方をしていました。
しかし,今回の実験結果の中で,被験者12人中10人において,変数Aが条件1<条件2となっており,Wilcoxonの検定でもt検定でも有意差が認められたのにも関わらず,中央値は僅かに条件1>条件2となっていたのです。
被験者が偶数で,中央値が真ん中の2人の平均なので,偶然このような結果となったのかもしれませんが,これは時々あることなのでしょうか?
この場合「変数Aは条件1(Mdn=..,Q=..)から条件2(Mdn=..,Q=..)で有意に増加した」という書き方をすると,検定結果と矛盾しているように見えてしまいます。
そもそも,このような書き方が不適切なのでしょうか?
No.05266 Re: Wilcoxon符号付順位和検定の結果について 【青木繁伸】 2008/01/05(Sat) 22:09
> 被験者12人中10人において,変数Aが条件1<条件2となっており,Wilcoxonの検定でもt検定でも有意差が認められたのにも関わらず,中央値は僅かに条件1>条件2となっていたのです。
あなたは,「両側検定」を行ったのではないですか?
だったら,結論は「両群の中央値に差があった」となるべきで,「どちらかの中央値が大きかった」ということはいえませんね。
それを言いたかったら,差の方向を指定した上で「片側検定」を行うべきです。
また,「被験者12人中10人において,変数Aが条件1<条件2となっており...中央値は僅かに条件1>条件2」という状況は,よく考察すべきだと思いますね。
何らかの結論にとびつくのは避けた方がよさそう。
No.05267 Re: Wilcoxon符号付順位和検定の結果について 【さくら】 2008/01/05(Sat) 23:28
早速のお返事ありがとうございました。
SPSSだと自動的に両側検定になっているようなのですが,Rだと片側検定もできるのですね。
片側検定もしてみたいと思います。
いずれにしても,この結果については慎重に考察したいと思います。
どうもありがとうございました。
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