No.05208 一人当たり複数の値をもつデータの処理について  【おしえてください】 2007/12/29(Sat) 21:58

はじめまして。今行っている看護研究でデーターの処理で悩んでいます。私たちは年間で幾つもの研修会を行っています。その 後,受講者に課題の具体策をいくつかあげてもらい,それを一ヵ月毎に評価点をつけて評価しています。この点数がある試みをしたことですべての研修がぐんぐ ん点数が上昇したので,その効果を論文にして発表しようと思っているのですが,統計の超初心者で検定に困っています。一人当たり5から20個の具体策をあ げ,それぞれ評価しています。これを具体策を点数化してt検定で処理してしまっていいものでしょうか。そうなると,受講者数は90名で具体策数は250個 ぐらいになるのですが,250の具体策の点数をだしてt検定で妥当なものでしょうか。受講者が90名というところはなにか処理をしなくていいものでしょう か。どうかご教授ください

No.05209 Re: 一人当たり複数の値をもつデータの処理について  【青木繁伸】 2007/12/29(Sat) 22:12

[一人当たり5から20個の具体策をあげ,それぞれ評価]
[250の具体策の点数をだしてt検定]

ある研修の前後の変化を見るということから,「対応のあるt検定」ということかなと思います(パラメトリックかノンパラメトリックかということはひとまず置いておく)

統 計処理をするデータの基礎的な要件ですが,同じ対象から複数のデータを採らないと言うことがあります。これは,「研修の前と後」で2回データを採るという ことについて言っているのではなく,たとえば研修の前において,Aという対象者から5つのデータを採って,Bという対象者からは2つのデータを採ってとい うことを言っているのです。後者は,要するに独立のデータでないということです。

データの構成が複雑なので,もう少し詳しいところが分からないと正確なことがいえないと思います。

No.05210 Re: 一人当たり複数の値をもつデータの処理について  【おしえてください】 2007/12/29(Sat) 22:30

お返事ありがとうございます。いつも研究で困るとこの掲示板を読んで参考にさせて頂いていただけに感激して手が震 えます。このデータですが,まず,5つの研修が存在し,受講者はそれぞれに10名,30名,20名といった風に存在しています。そのひとりひとりが,研修 を受けて行動計画を立てます。その数は制限がなく,5つ立案するものもいれば,20個たてているものもいます。研修前,1ヵ月後,2ヵ月後で,そのひとつ ひとつにそれぞれが評価をしています。評価は点数化しています。この場合,具体策の点数だけをt検定でよいものでしょうか。具体策は250あるが,その対 象者が90名という部分はなにか処理をしなくてよいものでしょうか・・・

No.05211 Re: 一人当たり複数の値をもつデータの処理について  【青木繁伸】 2007/12/29(Sat) 22:40

あなたの言いたいのt検定は小文字です。大文字のT検定というのは別のものです。

[具体策の点数だけをt検定でよいものでしょうか。具体策は250あるが,その対象者が90名という部分はなにか処理をしなくてよいものでしょうか]

人によってデータが複数である,また個数が違う,というのは困りますね。
通常の対応のあるt検定は適用できません。

具 体策が250もあるということですが,それらに全ての被検者が該当するということではないのでしょうから,比較的多数の被検者が関連する項目に注目して, なおかつ研修前と研修後のデータがそろっている被検者のデータについて検定すると言うことになるでしょう。たとえば以下のようなデータ構成でないと,対応 のあるt検定はできないのです。

○○項目
     研修前  研修後
被検者1  評点   評点
被検者2  評点   評点
 :    :    :
被検者n  評点   評点

No.05212 Re: 一人当たり複数の値をもつデータの処理について  【おしえてください】 2007/12/29(Sat) 22:57

やはり対応のあるt検定は適用できないのですね。受講者の具体性に共通性が大きい研修もあるので,その研修に焦点をしぼって検討してみようと思います。ありがとうございました。

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