No.05129 分散分析の多重比較結果について  【北 和弘】 2007/12/18(Tue) 10:33

 心理学を専攻する統計初心者のものです。
 現在,分散分析の多重比較結果について困っております。SPSSを用 いて,ある4群を要因とする尺度得点について,対応のない分散分析を行った結果,群の主効果(F値, p<.05)が認められました。そこでtukeyのHSD法による多重比較を行ったのですが,p<.10の有意傾向しか認められませんでし た。
 多重比較の場合,p<.05の結果を用いると理解しているのですが,このような場合,どのように解釈すればよいのでしょうか。有意傾向として解釈可能なのでしょうか。
 何卒ご教示のほど,よろしくお願い申し上げます。

No.05131 Re: 分散分析の多重比較結果について  【青木繁伸】 2007/12/18(Tue) 10:39

隣り合う差は大きくないけど,差の傾向が一定していて,全体で見れば大きな差になっているというだけでしょう。よくあることです。

No.05132 Re: 分散分析の多重比較結果について  【北 和弘】 2007/12/18(Tue) 11:01

 ご教示いただき,ありがとうございます。全体としては差はみられるが,隣同士では差はみられにくいということも よくあるとのことで,安心しました。現在,その分析結果を論文化しているのですが,考察のなかで有意傾向として取り上げることは統計的に妥当でしょうか。 というのも,多重比較の結果が有意傾向の場合,考察で取り上げているものはあまりないという印象があるので,おうかがいいたしました。

No.05154 Re: 分散分析の多重比較結果について  【太郎】 2007/12/19(Wed) 16:57

 分散分析とTukeyの多重比較については,検定の手続きが全く異なるので,どちらか一方が有意になるということは,青木先生の指摘のようによくあります。
 分散分析に引き続く対比較(多重比較)を行うなら,F統計量を用いるTukey−welschの方法やペリの方法を用いた方が検出力は高くなると思います。
 興味があれば,統計的多重比較法の基礎(永田・吉田)を参照のこと

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