No.05065 因子分析,重回帰分析,ウイルコクソンの符号付き検定  【最近統計を始めた者の友人】 2007/12/14(Fri) 10:20

「最近統計を始めた者」から本サイトを教えてもらいました。今,私が行っている研究でお伺いしたいことがあり,書き込みさせていただきました。よろしくお願いいたします。

コ ミュニケーション能力の高いものは,ある自信が高いであろうという仮説を導き,2005年に講義A(n=110)で,また,2006年には講義 B(n=21;なお2005年の講義Aの受講生はいない)で,あるコミュニケーション尺度(18項目)とある自信の尺度(30項目)の2つを用いたアン ケートを実施。2005年と2006年に集めたサンプル全部を用いて,それらの相関分析をした結果,r=.71が算出されました。次にそのコミュニケー ション尺度の全18項目を因子分析し,その結果,5因子が抽出されました。その5因子のなかで,特にどの因子がその自信に得点を与えているのかを調べるた めに,その5因子に得点を与えて(5件法で測定したので1〜5の得点),それら5因子を独立変数とし,その自信を従属変数とした重回帰分析を行いました。 その結果,第1,2,4因子がその自信と因果関係があるという結果が得られました(r2=.56)。第1,2,4因子を高めれば,その自信が高まるという 結果が得られたので,その講義Bの受講者21名に対して後日,対人スキル訓練を実施しました。対人スキル訓練後,その21名に再度コミュニケーションとそ の自信を測定し,ウイルコクソン符号付き検定を行い,訓練後の2つの得点は上昇しているという結果が得られました(両方ともp<.05)。因子別に見てみ ると,21名の第1因子のみが上昇(p<.01)。その他4つの因子は向上していませんでした。これらの結果から,「対人スキル訓練でコミュニケーション 能力が高まったので,とくに第1因子の能力が高まったから,その自信が高まったのであろう。」とレポートすることは可能でしょうか?

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