No.04835 数種の対象を同一尺度で測定した際の因子分析  【破田野智己】 2007/11/27(Tue) 22:24

たびたびお世話になっております。
宜しくお願いいたします。

現在,質問紙を使って,病気に対するイメージの調査を行っています。
まず質問紙の構成をご説明し,その後に統計についてお尋ねいたします。
(長文となりますことをお許し下さい)

質問紙の構成
 病気は10種×重症軽症の2段階を想定し,20種類あります。(例えば,循環器系の軽症は不整脈,重症は心筋梗塞です)
 これら20種類の病気に対して,5因子を想定した20項目の質問でイメージを測定します。測定は,7段階のリッカート法で行います。(例えば,「熟知していますか?」という項目に対し,「熟知している から 全く知らない」までのいずれかに印をつけます)
 質問項目は,全ての病気に対して,同一のものを用います。

統計についてのお尋ね
 以上の質問紙で得られた回答(サンプル数100)をデータとして,因子分析によって質問項目を分類したいと考えています。しかし,上述の通り,調査は 病気の種類×質問項目×100サンプルという3次元の構造になっているため,分析方法がわかりません。
 
 病気により,イメージが違うことは容易に想像できますので,単純に考えれば,病気ごとに100サンプルから質問項目を因子分析し,20組の因子構造を見比べて,同様の構造であるか確かめるという方法があると思うのですが,これは妥当でしょうか。

 あるいは(とんでもない手法であるとは思いますが)病気の違いを一旦無視して,それぞれの回答者が20項目を20回答えたと見なして因子分析するべきでしょうか

 もちろん,3次元のデータを扱える分析方法があれば,(病気の違いを加味して,項目を分類できる方法があれば)最もありがたいのですが,いかがでしょうか。

  以上につきまして,似たような分類を行った論文を参照したのですが,いずれも「因子分析を行った」としか書かれておりませんでした。このため,質問紙法を 頻用する分野では当然の質問かもしれません。しかし,解決の端緒すら見つからない状況ですので,何卒ご教授いただけますようお願い申し上げます。

No.04836 Re: 数種の対象を同一尺度で測定した際の因子分析  【青木繁伸】 2007/11/27(Tue) 22:39

三相因子分析なんて言うものがあると思います

No.04839 Re: 数種の対象を同一尺度で測定した際の因子分析  【破田野智己】 2007/11/28(Wed) 09:40

青木先生,ありがとうございます。三相因子分析という名称は,寡聞にして初耳です。
早速調べてみましたところ,「二段階抽出法」や「階層因子分析」という用語が関連する(かもしれない)ことがわかりました。まだ具体的に何かを掴んだわけではありませんが,これらをキーワードに勉強したいと思います。
ありがとうございました。
また,もし私が思い違いをしており,上述のキーワードが三相因子分析と直接的に関連しないという場合には,ぜひご教授下さいますようお願い申し上げます。

No.04840 Re: 数種の対象を同一尺度で測定した際の因子分析  【破田野智己】 2007/11/28(Wed) 10:55

ご指摘いただく前に,誤解が判明いたしましたので,自己レス失礼いたします。
階層因子分析は,得られた因子を,さらに少ない因子で説明するものであり,三相因子分析とは異なるものであることが判りました(「相」と「層」の違いでした)。
詳しい説明は,
柳井晴夫 (1990) 3相因子分析および多次元展開法. 因子分析-その理論と方法-, pp 177-200, 朝倉書店.
に説明がありましたが,私は数式をそのままプログラム等に組み込む技術を有しておりませんので,どのようにすればSPSSやAMOSなどのツールで実行できるのかまでは判明しておりません。
もう少し自分なりに調べてみますが,もし良い方法をご存知である,あるいは方法を書いてある書籍等をご存知の方がおられれば,何卒ご紹介下さいますようお願い申し上げます。

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