No.04775 症例の極端に少ないケースの比較  【みち】 2007/11/22(Thu) 13:13

皆様

はじめまして
周囲に相談できる人がおらず投稿させていただきました。
計画の甘さから 結果として残ったケースが極端に少ない症例です。その中で2群比較をMann−Whitney検定を行いました。(spss ver15 とオプションのExact Testsを使用)比較した変数は5段階の順序尺度です。内訳は効果のあった5ケースと効果のない2ケースです。結果は下記の通りです。最近岩崎 学先生 のノンパラメトリック法(東京図書)P96によると2群の検定に必要な最小観測値数として2群が同じという条件でn=4という数字があげられていました。 この場合検定はすべきではないのでしょうか。症例を集めることは時間的に無理なのですが,先行研究がない為,今後に生かすために何か結果を残したい気持ち もあります。何か比較する手段があるのでしょうか
Mann−WhitneyのU  0.000
WilcoxonのW 3.000
z -2.160
漸近有意確率 .031
正確有意確率(両側) .048
点有意確率 .048
以上勝手なお願いですが,アドバイスをいただければ幸いです

No.04776 Re: 症例の極端に少ないケースの比較  【青木繁伸】 2007/11/22(Thu) 14:18

> 2群が同じという条件でn=4

二群が同じでない場合には「n=4ではない」ということです

そして,「Exact Testsを使用」を使用しているのですから,「正確有意確率(両側) 0.048」というのが結論で,それはちゃんと意味のあるものです。例数が少ないから信頼できないというものでは*あ*り*ま*せ*ん*。大手を振って主張できる結果です。

(「漸近有意確率 0.031」というのは近似値であって,今の場合はサンプルサイズが小さいので信頼できない数値です。)

No.04781 Re: 症例の極端に少ないケースの比較  【みち】 2007/11/22(Thu) 17:13

青木先生,皆様

お忙しい中,早速アドバイスをいただきありがとうございました。
私は統計 全般に関して本を参考にしながらの独学で,統計ソフトも同様な状況で使っています。実際のところ検定にしろその他に関しても部分的な理解のみで使ってお り,いつもこれで正しいのかという不安で一杯でした。今回初めて投稿させていただき,すぐにアドバイスをいただくことができました。不確実な知識をもとに 誤った解釈をせずにすんだことがとてもうれしいです。今後も皆様にとっては初歩的な質問ばかりになってしまうかと思いますが,宜しくご指導お願い致しま す。

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