No.04579 合成値偏差をWelchで検定可能か 【ティーケー】 2007/10/24(Wed) 23:23
「気象データのコンポジット解析において,合成値の平年値からの偏差の検定に,Welchの方法によるt検定は適当かどうか?」というものです。
どのようなコンポジット解析をしておるかといいますと,扱っているデータは,気象の再解析データです。世界中の気象要素(温度,風速,気圧など)を南北
2.5度,東西2.5度の格子点上で再現したものです。私は北半球全体を解析しているので,37(南北)×144(東西)=5328格子点における時系列
を扱います。
過去数十年のデータがありますが,そのうち例えば大雪の5つの年のみの平均値と,平年値(1971-2000年の平均値)との差が有意かどうかを検討して
います。この例の場合合成された5年を1つの群,30年をもう1つの群として,二群の平均値の差を検定していました。(合成された年のうちいくつかは,
1971-2000年の30年の中にも含まれます)
等分散性のチェックをしたところ,格子点のほとんどの格子点においては等分散と判定されますが,ときには100以上の格子点では非等分散と判定されます。
今まで等分散の場合の式一本で計算していましたが,非等分散の格子点の多さに今頃気づき,ふさわしい検定法を勉強し直しているところです。そして
Welch の方法にたどりつきました。
以上のような合成値の偏差の検定に,Welch の方法が適当であるか,あるいは二群の平均値の検定をすること自体が適当かどうか,ご助言を頂ければ幸いです。
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