No.04576 re:歴史対照 mom   【臨床医】 2007/10/24(Wed) 20:13

Mom様,コメントありがとうございました。
プラシーボ群でもentry criteriaを設けて,ある血圧以上の症例のみをエントリーすれば,平均回帰現象が生じて,みかけの降圧効果がみられます。
 ですから,本来はプラシーボ群の降圧度と実薬群の降圧度を比較検定しなければならないのです。その時は,対応のあるt検定ではなく,対応のないt検定を用いるわけです。
 さて,プラシーボ群がないときは,なんらかの仮定をしなければなりません。
 その時,前値をプラシーボ投与後の値として代用するわけです。したがってこの場合は平均回帰現象による降圧効果はゼロと仮定しているわけです。
し かし,平均回帰現象効果がゼロであれプラスであれ,検定の方法は変わるはずはないと考えます。平均回帰現象がみられる場合,プラシーボ群との比較は対応の ないt検定で行われるなら,平均回帰現象がゼロの場合でも対応のないt検定を使わないといけないのではないか,というのが私の疑問でした。

 青木先生のご回答では,目的は何であれ,データの成り立ちによって検定方法が決まる,との仰せでした。確かに前後の検定ならば対応のあるデータですから,対応のある検定でなければならないことは判ります。
 しかし,この場合の降圧効果の検定は,仮想プラシーボ群との検定です。前後の検定ではありません。その場合でも対応のある検定を用いなければならないのは正直判らないのです。
 降圧効果の判断は前後の血圧で判断するのは間違いだからです。あくまでも降圧効果の判断はプラシーボ群との比較でないといけないと考えるからです。

No.04577 Re: re:歴史対照 mom   【青木繁伸】 2007/10/24(Wed) 21:30

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No.04578 Re: re:歴史対照 mom   【青木繁伸】 2007/10/24(Wed) 21:33

> 仮想プラシーボ群との検定です。前後の検定ではありません。その場合でも対応のある検定を用いなければならないのは正直判らないのです。

そのようなときに対応のある検定を用いるべきだなんて,書いてませんけど?
そのようなデータにどのような対応があるのですか?
対応のあるデータの意味がわかっていないのでしょうか?
同じ人について前後のデータがある,つまり10人いたら10人とも前後のデータがあるということ

仮想の10人の前のデータと,後の「別の」10人のデータ。。。どうやって対応づけるのですか?

No.04581 Re: re:歴史対照 mom   【mom】 2007/10/25(Thu) 14:04

>仮想の10人の前のデータと,後の「別の」10人のデータ。。。どうやって対応づけるのですか?

臨 床医さんは,投与前の集団を「仮想プラシーボ投与群」と称して,実際には「投与前データ」を「仮想プラシーボ群」,「投与後データ」を「薬物投与群」とし ているのでしょう。仮定上はあくまでの別の群として扱っているという主張ですが,現実のデータは同じ患者の投与前後のデータですよね?

私は↓のような仮定は認められないと考えます。
>その時,前値をプラシーボ投与後の値として代用するわけです。したがってこの場合は平均回帰現象による降圧効果はゼロと仮定しているわけです。

ご自分で↓のようにおっしゃっているではないですか。対応のないt検定にして,前後の比較でなく群間比較にすれば問題ないとお考えなのですか?
>降圧効果の判断は前後の血圧で判断するのは間違いだからです。あくまでも降圧効果の判断はプラシーボ群との比較でないといけないと考えるからです。

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