No.04496 質問紙調査における群分けの方法  【コロ】 2007/10/09(Tue) 23:24

こんにちは。
質問紙調査を作成しています。
「進路・学習に関する相談」をする/しないで群を分け,
「しない」群の人たちの背景にある自尊心と特性不安などの傾向をみたいと考えています。

そこでお聞きしたいのは,群分けの方法です。
「成績を伸ばしたいときや授業の内容がわからなくてついていけないとき,意欲がわかず勉強する気になれないときに,誰かに相談しますか?」と,大きく聞き,
「必ずすると思う」・「すると思う」・「多分すると思う」・「多分しないと思う」・「しないと思う」・「決してしないと思う」
のような選択肢を与え,「する」か「しない」かで群をわけていいでしょうか?

あるいは質問項目を分けて,「成績を伸ばしたいとき」,「授業の内容がわからなくてついていけないとき」,「意欲がわかず勉強する気になれない」それぞれに「必ずすると思う」から「決してしないと思う」を聞き,得点化してから群分けをするべきでしょうか?

ご教授願えれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

No.04497 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【青木繁伸】 2007/10/10(Wed) 10:38

> 成績を伸ばしたいときや授業の内容がわからなくてついていけないとき,意欲がわかず勉強する気になれないときに,誰かに相談しますか?

このような質問は「ダブル・バーレル double-barrel」と呼ばれることを知っていますか?
この質問は3つのことを聞いています。

> 得点化してから群分けをするべきでしょうか

群分けなんかしないで,得点をそのまま使って(1つの質問項目であっても,5件法の回答をそのまま使って)相関分析すればよろしいのではないでしょうか。

No.04498 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【コロ】 2007/10/10(Wed) 11:30

お返事,どうもありがとうございます!

> 群分けなんかしないで,得点をそのまま使って(1つの質問項目であっても,5件法の回答をそのまま使って)相関分析すればよろしいのではないでしょうか。

こ の場合,質問項目を5つ(例えば「成績を伸ばしたいとき」,「授業の内容がわからなくてついていけないとき」,「意欲がわかず勉強する気になれないと き」,「担当の先生に不満があるとき」「勉強方法を知りたいとき」のように)作って,「必ず相談すると思う」・「相談すると思う」・「多分相談すると思 う」・「多分相談しないと思う」・「相談しないと思う」・「決して相談しないと思う」で回答してもらうとしたら,それらの質問項目の内的整合性を確認する などして,尺度化する必要がありますか?

ご助言,よろしくお願いいたします。

No.04500 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【青木繁伸】 2007/10/10(Wed) 14:44

内的整合性というのは,それぞれ同じような内容を持っているかどうかということでしょう

相談をする局面という意味では同じ内容でしょうが,具体的には全く異なる局面でしょう

尺度化しないと分析できないというものではないと思います

ついでに,局面ごとに相談する相手だって変わるわけですから(先生に不満がある時に先生に相談するわけがない。また,最近の生徒・学生は親や先生には相談しないなど),合計点を求めてというのも良い方法かどうかわかりませんよ。

No.04502 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【コロ】 2007/10/10(Wed) 22:19

ご回答くださり,どうもありがとうございます。

最初に提示した質問項目が「ダブル・バーレル double-barrel」であり,
別々の質問項目にすべきであること,分析するために尺度化する必要がないこと,
また,局面ごとに相談する相手が変わるというご指摘もよくわかりました。

実は,言葉足らずだったのですが,最初に質問した際の
> 「進路・学習に関する相談」をする/しないで群を分け
では,親や先生などの特定の誰かに相談することを想定しているのではなく,
対象は誰でもいいので「相談をする」か「相談をしない」で分け,特に「相談をしない」人たちの背景を探りたいと思っています。

具体的な局面ごとではなく,「相談をする局面」として扱いたい場合は,合計得点を求めて相関分析をするのはどうでしょう?
また,得点をもとに「相談をする傾向」にある群と「相談をあまりしない」群で分け,「相談をあまりしない」群を取り出し分析する方法はどうでしょうか?

度々の質問でご面倒をおかけしますが,よろしくお願いいたします。

No.04503 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【青木繁伸】 2007/10/10(Wed) 22:27

> 親や先生などの特定の誰かに相談することを想定しているのではなく,対象は誰でもいいので「相談をする」か「相談をしない」で分け,特に「相談をしない」人たちの背景を探りたい

実相がよく分からない状況下で,予断の元であれこれ考えるのは労多くして功少なし。
実 際に適切な方法(質問)でデータを得て,データを分析することによって,同じ相談をするにしても誰に相談するかで様相が違うならそれをはっきりさせるよう な群分けをするなりが必要なんではないでしょうか?(親に相談するのと友達に相談するのでは,同じように人に相談するという行動でも大きな違いがあるん じゃないでしょうか?ないのならいいのですけど。)

> 得点をもとに「相談をする傾向」にある群と「相談をあまりしない」群で分け,「相談をあまりしない」群を取り出し分析する方法はどうでしょうか

良いかもしれないし良くないかも知れない。

どちらの場合になっても対処できるように質問紙をちゃんと作る必要があるのではないですか?
想定と違うデータが得られたら,分析不能になってしまうことだってありますよね。

No.04505 Re: 質問紙調査における群分けの方法  【コロ】 2007/10/11(Thu) 07:42

ご回答,感謝いたします。

大変勉強になります。
適切な質問紙の作成の重要性を,改めて認識しているところです。
今まで教えていただいたことを考慮し,質問紙の再検討をしたいと思います。

どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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