No.04269 Rのlmer()で出てくるz値とF値の関係、自由度  【しましま】 2007/08/28(Tue) 20:13

動物のある形態xが,ある行動yに与える影響について調べています。
説明変数xと被説明変数yは1つずつでシンプルなのですが,cross goupingのrandom effectが2つ (調査年,個体ID) あり,Rのlmer()を使って分析しています。
具体的なNは,
 number of observations: 200
 groups: individual ID 52; year 7
です。
さて,論文に,上の3つのNと,パラメータ推定値の検定のz値とP値を書いたところ,statistical reviewerから下のようなコメントがきました。

(1) GLMMの結果に,F値ではなくz値を示すのは珍しい。F値とz値の関係を説明しなさい。
(2) 自由度 (df) を示しなさい。

初学者には荷が重く,,,詳しい方々のご教示をいただければ幸いです。

(1) については,F値→t値→z値と説明する必要があるのでしょうか?
number of observationsがもっと小さい数 (例えば30) でも,z値を示してよいのでしょうか?
(2003年12月3日のログに青木先生が「なぜtではなくてzなのかというのについて,議論があるようです。」と書いていらっしゃいますが,この議論と関連するでしょうか?)
(2) については,lmer() の通常の結果画面にはdfが出てこないと思いますが,そもそもdfに依存しないz値に対してdfを示す価値はあるのでしょうか?

ここまでの理解が既に間違っていたら申し訳ありません。

何卒よろしくお願いいたします。

No.04270 Re: Rのlmer()で出てくるz値とF値の関係,自由度  【青木繁伸】 2007/08/28(Tue) 21:20

> パラメータ推定値の検定のz値とP値

lmer は lme4 パッケージ中のものですか?
私は使ったことがなかったし,理論も知りませんが,example(lmer) で出てくる結果には t value が出ていますが,なぜ z を使ったのでしょうか。それにしても,t値は出るのにP値が出てこないみたいですが,どうなっているのかなあ。

No.04271 Re: Rのlmer()で出てくるz値とF値の関係,自由度  【しましま】 2007/08/28(Tue) 21:55

さっそくご返事をありがとうございます。
lmer は,lme4 パッケージ中のものです。

確かに,example(lmer)ではt値が出てくるのに,自分のデータで走らせるとz値が出てくる点も,不思議に思っていました。

自分のデータでは,exampleと違って,
 family=poisson
 method="Laplace"
を指定しています。
lmer(..., data, family=poisson,method="Laplace")という形です。

今,family=poisson と method="Laplace" を付けたり消したりしてみたところ,
 family=poisson を指定しなければt値(P値なし)
 family=poisson を指定するとz値(P値つき)
を返してくるようです。

これがどういうことなのか,私には理解が追いつかないのですが。。。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 040 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る