No.03914 3群比較を多数行う場合  【uchin】 2007/07/13(Fri) 22:24

お世話になります。
お聞きしたいのは,3群比較を多数行う場合です。
疾患Aと疾患Bと健常対照の3群に,10項目の検査を行い,比較する研究で,
論文投稿したのですが,reviseがつきました。
我々が行った統計解析は,
データをnonparametricとして扱い,
Kruskal-Wallis検定を行い,post-hoc testとして,
Scheffe testを行いました。
10項目の検査を行ったので,
それぞれの項目について,検定したため,
多重比較検定として,Bonferroi補正を行うことを考えたのですが,
検出力が低下しすぎるので,行いませんでした。
しかし,reviewerはやはり補正を行うべきとの指摘がありました。

そこで全検定をnon-parametricとして扱うと,検出力が低くなるので,
Shapiro-Wilk testで正規性の検定を行い,
parametric dataにはANOVAでpost-hoc testとしてTukey Kramerを
nonparametric dataにはKruskal Wallis検定でpost-hoc testとしてSteel-Dwassを
行いました。
そして多重比較検定について,Holm-Sidak法でp値を補正しました。

この方法は適切でしょうか?
とくに3群比較を10回行う場合,
psot-hoc testの後にさらに補正が必要なのでしょうか?
よろしくお願いします。

No.03915 Re: 3群比較を多数行う場合  【青木繁伸】 2007/07/13(Fri) 22:30

> reviewerはやはり補正を行うべきとの指摘がありました

泣く子と地頭には勝てない ということがありますので,対応は決まっているでしょうね

よほどの反論根拠がないかぎり,査読者にも意地がありますからね

指摘された方法に従って,有意でなければ仕方ないでしょう。
意義があれば,別の学会誌に投稿するだけです。

No.03916 Re: 3群比較を多数行う場合  【uchin】 2007/07/13(Fri) 22:56

返答ありがとうございます。

reviewerのコメントにより
我々が行った方法は適切でしょうか?

元々はKruskal-Wallisにpost-hocとしてScheffeを行っており,
さらにBonferroni補正を行うと有意差が消えてしまったため
補正を行わなかったのですが,
reviewerのコメントがあり,
paramatric解析でいけるものは,parametric testにすることで,
さらにBonferroniでなく,Holm-Sidakで補正することで,
有意差は変わらず,検出されました。

この方法でよければ,このまま統計以外の内容を
変更することなく,reviseできます。

3群比較を10回行う場合,
psot-hoc testの後にさらに補正が必要かについて
研究室で必要ないとの意見もあります。
この場合補正するのが適切なのでしょうか?

No.03925 Re: 3群比較を多数行う場合  【DISIR】 2007/07/16(Mon) 06:56

10項目の比較について,どぶさらいを行うとクレームがつきますが,優先順位をつければ,多重性調整は不要です。 それができないなら,10項目の検査結果から総合指標を作り,これを主要評価項目と明示した上で検定を行い,その他は副次評価項目として,それぞれ検定を 行う。副次評価項目については,多項目の多重性調整は行わないと宣言する手も考えられます。

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