> power.t.test(n=6,delta=1.2,sd=2.02,sig.level=0.05,type="paired")でpower = 0.220となりました。過去ログもRのホームページも参照したのですがいまいち自信がありません。計算はこれで正しいのでしょうか?大変お手数ですがよろしくお願いいたします。
Paired t test power calculation
n = 6
delta = 1.2
sd = 2.02
sig.level = 0.05
power = 0.2202222
alternative = two.sided
No.03901 Re: power analysisについて 【青木繁伸】 2007/07/13(Fri) 16:47
> N=6で各群の平均値がそれぞれ26.8±2.86, 28.0±0,全体では27.4±2.02でpaired-tではp=0.36
paired t test なんですか?
p 値は,対応のない t 検定の結果のようにみえる(というか,paired t test だとすると,与えられた条件だけでは追試できないので)
また,28.0±0 というのが不自然な感じ
power.t.test の使い方自体は間違えていないと思います
28.0±0 なので,sd として使う値を,全データから計算する(こちらを使ったんですよね)のがよいのか,プールしないで26.8±2.86の方を使うのがよいのかと,少々考えてしまいますが。
No.03908 Re: power analysisについて 【奥田】 2007/07/13(Fri) 19:14
早速のご返事誠に有難うございます。感謝いたします。実はこれは論文の査読で帰ってきたものなのですが, reviewerのコメントにはnが少ないと書いてあり,さらにit is important to provide a power calculation to detect a difference.と書いてありました。この場合reviewer側としては単純にpowerを計算しろと言っているのでしょうか?それとも powerが0.8になるためにはnがどれだけ必要か計算しろと言っているのでしょうか?もし後者だとすると,> power.t.test(delta=1.2,sd=2.02,sig.level=0.05,power=0.8,type="paired")となりn=24ということになるのでしょうか?
Paired t test power calculation
n = 24.23151
delta = 1.2
sd = 2.02
sig.level = 0.05
power = 0.8
alternative = two.sided
お手数ですがよろしくお願いいたします。
No.03911 Re: power analysisについて 【青木繁伸】 2007/07/13(Fri) 21:40
背景,了解しました。(最初から,この状況は呈示すべきでしたね)
「eviewerのコメントにはnが少ないと書いてあり」ということは,言い換えれば,サンプルサイズが不十分ということですね。実際,あなたの分析では power は 0.22 に過ぎなかったわけで。
> 単純にpowerを計算しろと言っているのでしょうか?それともpowerが0.8になるためにはnがどれだけ必要か計算しろと言っているのでしょうか?
これは,同じ事を,どの方向から見るかということだけしかいっていないわけですね。
言いたいことを言うならば,サンプルサイズを用意しろ
サンプルサイズが限定されているなら,限界を明示して,言いたいことを我慢して限定しろ
二者択一でしょう
No.03922 Re: power analysisについて 【奥田】 2007/07/15(Sun) 14:03
ご返事有難うございます。power t testについては理解でき大変勉強になりました。もうひとつ質問があります。Kaplan-Meier法で生存率を計算し,対応のある2群間でその生存 率に有意差があるかどうかをlog rank testで比較しました。その結果に関してもnが6と少ないこともあり有意差が出ず,reviewerから同じようにpower analysisをするようにいわれました。この場合のpower analysisにはlog rank test用の計算式などがあるのでしょうか?
No.03923 Re: power analysisについて 【青木繁伸】 2007/07/15(Sun) 15:02
http://www.stata.com/stata10/poweranalysis.html に参考文献として以下の2編が挙げてあるようですね
Freedman, L. S. 1982.
Tables of the number of patients required in clinical trials using the logrank test. Statistics in Medicine 1: 121–129.
Schoenfeld, D. 1981.
The asymptotic properties of nonparametric tests for comparing survival distributions. Biometrika 68: 316–319.
No.03933 Re: power analysisについて 【奥田】 2007/07/17(Tue) 15:46
いろいろあるんですね,大変参考になりました。STATA10を購入して頑張ってみます。どうも有り難うございました。またわからないことがあればよろしくお願いいたします。
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