No.03739 アルファ係数の適用について  【しょう】 2007/06/22(Fri) 14:36

はじめまして。宜しくお願い致します。
現在,被験者を用いた官能評価業務を行っております。
大抵の場合において,被験者の中には異なる評価傾向のある方がいらっしゃいます。
このような被験者の選別にアルファ係数による判定を適用することは可能でしょうか。
複数の質問項目に対して各被験者が内的整合性を持つかを判定すると考えると,アルファ
係数をもとに被験者の選定が行えるように感じます。
アルファ係数の適用についてご教授お願いします。
また,他の判定方法などご提案頂けましたら幸いです。

No.03740 Re: アルファ係数の適用について  【青木繁伸】 2007/06/22(Fri) 14:44

実際にやってご覧になると宜しいかと思います
α係数は尺度を構成する変数の選別などに使われると思われ,ケースの選別にはあまり敏感ではないのではないかと思います
ケースの選別には,クラスター分析などが宜しいのではないかとも思います

No.03741 Re: アルファ係数の適用について  【しょう】 2007/06/22(Fri) 15:00

早速のお返事ありがとうございました。
質問文が不適切だったかもしれません。
ケースの選別というよりも不適格者の選別を目的としております。
被験者数が少ない分析型官能評価を行っており,平均値に与える1名当たりの寄与が
大きく,不適格な判断を行う被験者がおりますとデータの信頼性が極端に悪くなります。
そこで,α係数を用いて不適格者の選別に使えないかと考えた次第です。
クラスター分析はケース選別はできますが,不適格者を数値的に判断することが出来ま
せん。
先生の仰る通り,まずは実施して判断したいと思います。
ありがとうございました。

No.03742 Re: アルファ係数の適用について  【青木繁伸】 2007/06/22(Fri) 16:06

> ケースの選別というよりも不適格者の選別を目的

同じことでしょうけど。

通常のデータ行列(行がケース,列が変数)を使うのですか?
一人ずつ除いてα係数を計算して,結果を見ていくんですか?

> 平均値に与える1名当たりの寄与が大きく

それはわかるんですが,α係数を使うというのは,複数の項目を総合してというつもりなんでしょうか。
だとしたら,主成分分析なりをして,主成分得点をプロットすれば,どのケースが並外れた反応をしているのか数量的にもわかると思いますが。

1例ずつ取り出して,残りのデータを基準として,マハラノビス距離を計算し,そのケースが他のケースのデータに含まれる確率を計算してみるというのもよいかも。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/maharanobis.html
まあ,多変量正規分布が仮定できるかなどと言われてしまえば,五十歩百歩。

クラスター分析も,まずは並外れたケースを特定して,そのケースがどのように並外れたかを数量的に判定しようとするなら,各種統計量を比較すればよいと思うんですけど。

いずれにせよ,分析のアイデアがあったら,まずはやってみるのが良いでしょう。

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