「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 040

No.03718　複数の対象者における複数回検査したデータの回帰分析　　【obara】　2007/06/21(Thu) 12:33

はじめまして，お世話になります。
複数の対象者における複数回検査したデータの統計処理方法について教えて下さい。

10名の患者について，毎月（1月から12月まで）の検査の結果（アルブミン，ヘモグロビン，ヘマトクリット，体重）から，アルブミンとその他の指標間の関係を調べたい時は，どの統計処理を用いればよいのでしょうか？

重回帰分析のような気がするのですが自信がありません。
　従属変数：アルブミン
　独立変数：ヘモグロビン，ヘモグロビン，ヘマトクリット，体重，患者番号（1から10のダミー変数）
また，測定月（1月から12月まで）の取扱いも分かりません。

継続的に個人のアルブミンを評価する場合，アルブミンの増減が他の指標に影響されるかどうかを調べています。

ご教授を宜しくお願い致します。

No.03720　Re: 複数の対象者における複数回検査したデータの回帰分析　　【青木繁伸】　2007/06/21(Thu) 13:59

データの独立性という観点からは，一人の患者について一時点のデータだけを使うべきでしょう。
あるいは，経時変化を見るなら，逆に一人ずつの12ヶ月分のデータを使うべきでしょう。

10人×12ヶ月分のデータを一緒くたに使ってはいけません。

分析としては，まずはヘモグロビン，ヘマトクリット，体重とアルブミンの散布図を3枚描いてみる。相関係数（積率相関係数と順位相関係数）を計算してみる。
直線関係にあるようならば，重相関分析をやってみる。
というような順序でしょう。

No.03730　Re: 複数の対象者における複数回検査したデータの回帰分析　　【obara】　2007/06/21(Thu) 20:37

青木先生
早速のご教授ありがとうございます。

> 10人×12ヶ月分のデータを一緒くたに使ってはいけません。
このことが分かっただけでも，勉強になりました。

先生から，ご指摘があった順序で統計処理を行ってみます。
①アルブミンとその他の指標の散布図（アルブミンとヘモグロビン，アルブミンとヘマトクリット，アルブミンと体重）をそれぞれ描く。
②1時点における対象患者のアルブミンとその他の指標について，相関係数を計算する。
③直線関係にあるようならば，重相関分析（従属変数：アルブミン，独立変数：ヘモグロビン，ヘマトクリット，体重）を行う。

ご多忙の中，どうもありがとうございました。