No.03576 Re: ANOVAで有意差が検出されない場合の多重比較 【太郎】 2007/06/05(Tue) 17:35
この場合,要因効果の分散分析を行うことが第1の目的でしょうから(たぶん),分散分析結果が有意にならなければ,それ以上の比較はできません。
分散分析とTukeyの検定は,検定の手続きが全く異なるため,このケースのように分散分析では有意であるが,Tukeyでは有意でない,また,それと逆の結果になることがあります。
分散分析を前提とした場合に,このケースを有意であると判断すると,有意水準が必ずしも保証されなくなります。1因子実験のような場合で,分散分析を前提としない場合には,Tukeyのみで有意と判定できますが,このケースでは,無理でしょう。
分散分析が前提ですから,この場合は,シェフェの検定なら対比較に使えます。しかし,分散分析で有意でない場合には,シェフェでも有意にはならないので,有意であるとはいえないのです。
No.03581 Re: ANOVAで有意差が検出されない場合の多重比較 【疑問者】 2007/06/06(Wed) 12:06
太郎様
早速のご教授ありがとうございます。やはり無理ですよね。実験デザインの当初から統計の使い方のデザインとして分散分析を考えていたのですが,そこで有意差が検出されなかったので。ちょっと結果は残念ですが,実験手法のやり直しから再検討いたします。
大変勉強になりました。
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