No.02902 Re: 判別関数係数 【ファン】 2007/03/01(Thu) 19:59
>もしかするとx2とx3には0.90の強い相関があることと関係があるのでしょうか。
その通りですね。一般に,統計的な多変量の式を「普通の数式のように解釈してはいけない」,という好例になっていると思います。なので以下,少し突っついてみますね。数値例「 z = y - x なのに,z と x の相関が正???」二変量の場合の一般的関係:
> y = c(5, 0, 0)
> x = c(5, 1, 0)
> z = y - x
> cor(cbind(z, y, x)) #相関係数
z y x
z 1.0000000 0.5000000 0.3273268
y 0.5000000 1.0000000 0.9819805
x 0.3273268 0.9819805 1.0000000
z = αy - βx (α, β > 0)
Cov(z, x) = Cov(αy - βx, x) = αCov(y, x) - βVar(x)
よって
Cov(z, x) > 0 ⇔ αCov(y, x) > βVar(x) ⇔ α[Cov(y, x) / Var(x)] > β
Cov(y, x) / Var(x) は y を x に回帰した傾きを表している。この傾きを正と考えると,,,
1) x が 1 単位「増加」する。
2) [直接変化] z = αy - βx なので,z は β だけ「減少」する。
3) [間接変化] データが持つ統計的構造から,y も Cov(y, x) / Var(x) だけ(平均的に)増加し,z はそれに α を掛けた分だけ「増加」する。
4) (他の変量を通じた)間接的な増加が,直接的な減少を上回れば,x ⇒ z の影響は正になる。
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