No.02184 どこまで検証すればよいか  【PENNY】 2007/01/09(Tue) 14:57

初めてかきこまさせて頂きます。
統計学まったくの初心者のPENNYと申します。
宜しくお願いします。

在庫の出納記録を出力するツールを作成しましたが,
そのツールの信頼性を保障するために出納記録のチェックをしようと思っています。
ただデータは約10000件ほどあるので,全件チェックしていては大変時間がかかってしまうため,データを絞り込んでおこないたいと思っています。

その際,何件ほどをチェックすればよいか,統計学の手法を用いて件数を割り出すことはできますでしょうか?

皆様のご返答をお願い致します。

No.02185 Re: どこまで検証すればよいか  【青木繁伸】 2007/01/09(Tue) 15:19

そのようなツールは100%正しくなければならないわけで,抽出したデータについて正しい答えが出せても何の保証にもなりません。

そもそも,プログラムの正当性を確かめるのは全データについて答えが正しいことを示す必要などはないわけです。

例えば,二次方程式の解を求めるプログラムが正しいかどうかは,
(1) 2つの実数解が得られる方程式の例を一つ
  ついでに,二つの解の大きさが極端に異なる場合の方程式の例を一つ
(2) 重解が得られる方程式の例を一つ
(3) 虚解が得られる方程式の例を一つ
(4) 2次の係数が0の場合の方程式の例を一つ
(5) 2次と1次の係数が0の場合の方程式の例を一つ
(6) 2次と1次の係数と定数項が0の場合の挙動
(7) 係数が数字以外の文字を含む場合の挙動
などをチェックすることですね。

闇雲に適当な方程式を与えて,出てくる解が正しいかどうか電卓でチェックしていても,そのプログラムの正しさは保証できません。

お作りになったツールも,条件がいくつかあり,それらの組み合わせについて,それぞれの処理が決められているものと思いますので,全ての組み合わせが生じるテストデータを作って,その処理結果を吟味することが必要でしょう。
インターネットで「プログラムの正しさ」というキーワードで検索してみると良いでしょう。

プログラム仕様記述論 (単行本) 荒木 啓二郎 (著), 張 漢明 (著)
というような本も見つかるでしょう。

No.02196 Re: どこまで検証すればよいか  【PENNY】 2007/01/09(Tue) 18:48

青木様,ご返答有難うございます。

おっしゃるとおり,出た値に対してデータを選択してチェックしても,プログラム本来の信頼性は担保出来ないですね。

全ての組み合わせが生じるデータにて検証したいと思います。

ご助言,有難うございました。

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