No.02185 Re: どこまで検証すればよいか 【青木繁伸】 2007/01/09(Tue) 15:19
そのようなツールは100%正しくなければならないわけで,抽出したデータについて正しい答えが出せても何の保証にもなりません。
そもそも,プログラムの正当性を確かめるのは全データについて答えが正しいことを示す必要などはないわけです。
例えば,二次方程式の解を求めるプログラムが正しいかどうかは,
(1) 2つの実数解が得られる方程式の例を一つ
ついでに,二つの解の大きさが極端に異なる場合の方程式の例を一つ
(2) 重解が得られる方程式の例を一つ
(3) 虚解が得られる方程式の例を一つ
(4) 2次の係数が0の場合の方程式の例を一つ
(5) 2次と1次の係数が0の場合の方程式の例を一つ
(6) 2次と1次の係数と定数項が0の場合の挙動
(7) 係数が数字以外の文字を含む場合の挙動
などをチェックすることですね。
闇雲に適当な方程式を与えて,出てくる解が正しいかどうか電卓でチェックしていても,そのプログラムの正しさは保証できません。
お作りになったツールも,条件がいくつかあり,それらの組み合わせについて,それぞれの処理が決められているものと思いますので,全ての組み合わせが生じるテストデータを作って,その処理結果を吟味することが必要でしょう。
インターネットで「プログラムの正しさ」というキーワードで検索してみると良いでしょう。
プログラム仕様記述論 (単行本) 荒木 啓二郎 (著), 張 漢明 (著)
というような本も見つかるでしょう。
No.02196 Re: どこまで検証すればよいか 【PENNY】 2007/01/09(Tue) 18:48
青木様,ご返答有難うございます。
おっしゃるとおり,出た値に対してデータを選択してチェックしても,プログラム本来の信頼性は担保出来ないですね。
全ての組み合わせが生じるデータにて検証したいと思います。
ご助言,有難うございました。
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