No.01667 同質性を証明するには?  【明】 2006/11/28(Tue) 18:29

現在,臨床心理学の研究をしている学生です。
分散分析,t検定や相関分析を使った先行研究(5件法の質問紙が主)を見ながら疑問に思ったのですが,二つの群には「関係が無い」事を示すにはどうすればいいのでしょうか。
相関分析に関しては,SPSSで無相関検定を行い,その結果が有意でかつ相関係数が±0.2以内なら「二つの因子(変数)には関係が(ほとんど)無い」と言ってもかまわないのでしょうか。
一方,どうすればいいのか予測もつかないのが,分散分析やt検定の場合です。
この場合,有意差なしならば,何もいえず,有意差があれば,差があるとなるはずですよね。
ぼんやりと浮かぶのは,本来,検定は第一種の過誤を検定しているわけだから,第二種の過誤の検定というものがないのか,ということぐらいです。
特に合成変数を作った場合,10点と11点に有意差があったとしても,それが重要な差なのかどうか基準があればいいのですが。身長や体重なら直感的にわかるんですけど,5件法における差は何点以上なら有意であると言った基準などはないものですか?
SPSSかEXCEL,もしくは手計算でも,有意であるがその差には実質的な意味が無いと言うにはどうすればいいのか教えていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

No.01668 Re: 同質性を証明するには?  【青木繁伸】 2006/11/28(Tue) 18:49

> 二つの群には「関係が無い」事を示すにはどうすればいいのでしょうか

「関係がない」ではなくて「差がない」ということでしょうか?

> 合成変数を作った場合,10点と11点に有意差があったとしても,それが重要な差なのかどうか基準があればいいのですが。身長や体重なら直感的にわかるんですけど,5件法における差は何点以上なら有意であると言った基準などはないものですか

普遍的な基準はないでしょう。5件法(0〜4)点で10問あって,合計点が0〜40であっても,分散はわからないし,1標準偏差(1点)違う集団の特性がどれくらい違うかという観察がなければ,何標準偏差(何点)違うと意味があるということは言えないでしょう。

身長や体重でも,何標準偏差違うと意味があるというのも,集団(小学生なのか青年なのか高齢者なのか)によっても違うでしょう。

No.01669 Re: 同質性を証明するには?  【明】 2006/11/28(Tue) 19:36

>「関係がない」ではなくて「差がない」ということでしょうか?
t検定や分散分析に関しては,そういう意味です。すいません。
相関分析では,「差がある・あるといえない」ではなく,「関係がある・あるとはいえない」という表現が一般的なものかと理解していました。


>普遍的な基準はないでしょう。5件法(0〜4)点で10問あって,合計点が0〜40であっても,分散はわからないし,1標準偏差(1点)違う集団の特性がどれくらい違うかという観察がなければ,何標準偏差(何点)違うと意味があるということは言えないでしょう。
身長や体重でも,何標準偏差違うと意味があるというのも,集団(小学生なのか青年なのか高齢者なのか)によっても違うでしょう。

この点には関しては統計だけでは分からず,(理論や)その後の観察で固める部分として理解したらよろしいでしょうか。

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