No.01475 検定結果の矛盾  【ハテ】 2006/10/30(Mon) 13:18

4群の比較について,クラスカル・ウォリス検定を行なったところ有意な差がありました。
その後,マンホイットニー 検定+ライアン法で多重比較をしました。本を読んでみると,普通にマンホイットニーをやって,ライアン法で導いた有意水準と比べるということだと思いまし た。この場合4群なので,最初は有意水準を0.0083にすればよいということだと思いますが,最初のペアからすでに有意ではなかったのです。ということ はどのペアも有意ではないということだとおもいます。
最初のクラスカル・ウォリス検定ではどこかに有意差があると出たのに,多重比較では有意なペアはないということになり,矛盾しているように思えます。
このような時は,「クラスカル・ウォリス検定では有意な差がみられたが,多重比較を行なったところ,有意なペアはなかった」というような記載をすればよいのでしょうか。

No.01477 Re: 検定結果の矛盾  【青木繁伸】 2006/10/30(Mon) 14:22

多重比較の前に全体の検定が必要かどうかには議論があり(不要論が強そう)ますが,従来のフローチャートでいくと,「クラスカル・ウォリス検定では有意な差がみられたが,多重比較を行なったところ,有意なペアはなかった」ということでよいと思います。
もっとも,今回の貴方の場合には,全体の検定をスキップしたとしても,結果は「多重比較を行なったところ,有意なペアはなかった」ということなので,実質的な違いはありません(「全体では差があったんだよぉ」と言えないのが,残念かも知れないけど)。

No.01478 Re: 検定結果の矛盾  【ハテ】 2006/10/30(Mon) 14:32

やっぱりそういうことなのですね。すばやい返信で助かりました。
どうもありがとうございました。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 039 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る