No.01381 t検定のtが小文字でなくてはならない訳  【川内】 2006/10/20(Fri) 17:40

下らないことで失礼します。

t検定(あるいはt分布)のtを大文字で書いてはならない理由はあるのでしょうか?
現在のところ「Gossetが使ってて」「今でもみんながそう書いているから」と言う理由で,私はtを小文字で書いていますが,小文字で書くことはどこかで決められたルールなのでしょうか?

単位の接頭辞mとMのように,大文字と小文字とでは意味が違うのであれば注意して使うべきですが,tの場合「T検定」でも意味が通ってしまいますので,それが誤りだと指摘していいものか判りません。
接頭辞のkは本来小文字だと思うのですが,大文字Kをgグラムの接頭辞に用いても意味が通り,特に問題にはならないのと同じ類の話のようにも思えます。

どなたか御教授いただければ幸いです。
よろしくお願いしたします。

No.01382 Re: t検定のtが小文字でなくてはならない訳  【青木繁伸】 2006/10/20(Fri) 17:54

慣用です。

下の方にある No. 1366 から始まるスレッドの「r と R のお話」とはちょっと違います

T というのは,「ホテリングの T^2 検定(2は上付き;T二乗)」というのに近く,「T 検定」と書くと「t 検定」の書き誤りなのか,「T^2 検定」の書き誤りなのかわからなくなりますね。

ちなみに,n はサンプルサイズ,N は母集団のサイズ
u は z と同じく標準化得点,U はマン・ホイットニーの U 検定の検定量
x や y の大文字と小文字は,確率変数それ自体と,確率変数がとるある値を意味したりします(最後の例は,本によって逆だったりする)
いずれにせよ,「慣用」,「慣例」に逆らってもろくなことはないです。

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