No.01294 Re: 一変量の判別分析? 【葵】 2006/10/11(Wed) 11:32
追記です。
ちなみに今回の分析では,疾患Zの患者約200ケース,統制群(似たような症状を保有しているが,疾患Zではないと診断されている患者)約160ケースを用いてます。
そ の他の問題点としては,そもそも疾患Zであるか否かというのも,現行の別の臨床指標を用いた診断結果に過ぎないという点があり(ある程度誤判別を含んでい る),今回の分析結果でも4つのパターンはいずれも2群を有意に判別していたものの,判別正答率は80%程度に留まってしまっているということがありま す。これは分析上の問題点ではありませんが,補足させて頂きます。
No.01295 Re: 一変量の判別分析? 【青木繁伸】 2006/10/11(Wed) 11:46
A系統i個以上,かつ,B系統j個以上なら疾患あり,そうでなければ疾患なし
というような1変量を考えているのでしょうか。そして,i, j を何通りか変えて判別分析をする。
1変量の判別分析も何の問題もなく行えます。
(重回帰分析で,独立変数が1個の場合が単回帰分析に相当するのと同じ。また,単回帰は重回帰の特別な場合であるが,同じ計算方法・プログラムで計算できます)
なお,そのような分析方法が望ましい・優れた分析方法であるかは別問題ではありますね。A系統,B系統の症状の保有数の間の相関関係を考えれば,2変数判別分析を行う方が良さそうにも思えます。
症状の保有数を量的な変数と考えて,A,B2系統の症状数という2変数を使う判別分析や,症状の保有数をダミー変数にして判別分析してみるとか。
また,A 系統,B系統と分けて症状の個数を使うというのでは,元のデータの持つ情報を有効に使っていないわけですから,それぞれの個々の症状の有り無しというデータで判別分析してみるとか。
もっとも,先行研究と比較するのなら,先行研究と同じ分析をしていればよいのでしょう。
No.01296 Re: 一変量の判別分析? 【葵】 2006/10/11(Wed) 12:42
早速のご返信感謝いたします。
>A系統i個以上,かつ,B系統j個以上なら疾患あり,そうでなければ疾患なし
>というような1変量を考えているのでしょうか。
>そして,i, j を何通りか変えて判別分析をする。
はい。まさしくその通りです。補足させて頂くと,A系統とB系統は,A系統は現在出現している症状,B系統は過去に出現した症状という扱いですので,分けて考える必要がございます。
望ましいかはさておき,1変量でも問題がないと分かり,安堵しております。ありがとうございます。本来は先行研究と同じ分析方法で結果を出せばよいのですが,アドバイス頂いた他の方法も試してみます。
実 は,前述した方法で2変数判別分析は既に試行してみたのですが,当然判別正答率は変わりませんが,Average R-Squareが1変量の時に比べて下がりました。ということは,2変数の分析方法がより良いやり方とは言えないでしょうか?単に説明変数の個数が増え たことにより判別結果がより不安定になっただけで,どちらがより良いとは言えないのでしょうか。またこのR-Squareは固有値にあたるのでしょうか?
今 回は,分散共分散行列の相等性が担保できなかったため,二次判別関数を用いてSASで分析しています。各統計ソフトの分析結果の表示に振り回される当たり 不勉強な証拠ですが,SASでは線形判別関数の分析でもSPSSのように「固有値」「正準相関係数」と親切な表示はでないため,結果の読み取りに苦労して います。お手数おかけしますが,疑問点について助言があればお願いいたします。
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