No.01016 クラスカル・ウォリス検定について  【カトウ】 2006/08/30(Wed) 17:31

統計Rソフトで,クラスカル・ウォリス検定やフリードマン検定を使っています。そこで質問なのです。Plus多重比較で は,両方法ともシャッフェ法を使っているということなのですが,クラスカル・ウォリス検定やフリードマン検定でのPlus多重比較の結果が違っているよう なのですがその理由がよく分かりません。(クラスカル・ウォリス検定やフリードマン検定そのものの違いは分かるのですが,,,)
シャッフェ法でも計算方法が違うと言うことなのでしょうか?
よろしくお願いします。

No.01019 Re: クラスカル・ウォリス検定について  【青木繁伸】 2006/08/30(Wed) 22:50

> Plus多重比較

Plus多重比較がはやっているんですか?
他のスレッドにも出てくるんですが,この呼び方は,一般には通じませんよ。

> クラスカル・ウォリス検定やフリードマン検定でのPlus多重比較の結果が違っているようなのですが

どのようなデータの時に,何と比べてどのように違っていましたか?
ソー スは見えるわけですし,手計算なり,Excelを使って検算するなりすれば,どこが違うか分かると思いますが。そのためにソースを公開しているわけです。 プログラムが絶対正しいという保証をしている訳ではありませんから,自分で確認してから使いましょう。それが面倒なら,使わない方が良いです。

同順位が出てくるときに,同順位を付けるやり方がちょっと違っていたんだと思います。解釈の違いというか厳密にやるかどうかの違いだったと。

No.01020 Re: クラスカル・ウォリス検定について  【カトウ】 2006/08/31(Thu) 10:26

ご返事有難うございます。
「どのようなデータの時に,何と比べてどのように違っていましたか?」
ですが,以下ののデータを見てください。
dat2は,datの列と行を変えたものです。

> dat <- matrix(c(
+ 1,3,2,
+ 1,2,3,
+ 2,1,3,
+ 1,2,3,
+ 1,2,3
+ ), byrow=TRUE, ncol=3)
>
> friedman(dat)
$Result
Statistics d.f. P value
6.4000000 2.0000000 0.0407622

$Statistics
Group 1 Group 2 Group 3
Group 1 0.0 1.6 6.4
Group 2 1.6 0.0 1.6
Group 3 6.4 1.6 0.0

$P.value
Group 1 Group 2 Group 3
Group 1 1.0000000 0.449329 0.0407622
Group 2 0.4493290 1.000000 0.4493290
Group 3 0.0407622 0.449329 1.0000000

>
> dat2 <- c(
+ 1,1,2,1,1,
+ 3,2,1,2,2,
+ 2,3,3,3,3
+ )
> group <- rep(1:3, c(5, 5, 5))
> kruskal.wallis(dat2, group)
$result1
Statistics(Chi-sq. value) d.f. P value
8.96000000 2.00000000 0.01133341

$result2
S p
1:2 2.24 0.32627979
1:3 8.96 0.01133341
2:3 2.24 0.32627979

有 意差に関しては,クラスカル・ウォリス検定やフリードマン検定は,同じように出ていますが(P値は当然違いますが),その後処理が同じであろう scheffe法も,P値が違っています。これは,「同順位が出てくるときに,同順位を付けるやり方がちょっと違っていた」という理解でよろしいのでしょ うか?

No.01022 Re: クラスカル・ウォリス検定について  【青木繁伸】 2006/08/31(Thu) 11:07

フリードマン検定を適用したデータを,なぜ,行と列を変えただけでクラスカル・ウォリス検定を適用できると思ったのでしょうか?

フリードマン検定を適用したということは,貴方が提示したデータは5例について3回観察した,対応のあるデータですよね。
これを行と列を入れ替えると,3群について5個の観察ということになるんですが,これはおかしいでしょう。群は独立じゃないのですからね。

そもそも,フリードマン検定は対応のあるデータ,クラスカル・ウォリス検定は対応のないデータについての検定なのですから,同じデータに両方とも適用できるわけがないです。

従って,その後の多重比較も解釈はでたらめです。
フリードマン検定の同順位の解釈についてはページに書いてあることが唯一です。
今回のこととは無関係です。

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