No.00928 対数変換の有用性  【渡辺】 2006/08/23(Wed) 11:31

病院に勤務する薬剤師です。医学データなど対数正規分布に従うようなデータの2標本の差の検定を行う際,参考書では対数変 換して正規性を確認してt検定を行うと記載してありますが,これを対数変換せずにMann-Whitney検定を行うことの問題点はどこにあるのでしょう か?ご教授のほどよろしくお願いいたします。

No.00931 Re: 対数変換の有用性  【青木繁伸】 2006/08/23(Wed) 17:07

対数変換せずにMann-Whitney検定を行う方がよいでしょう。
検定効率も 3/π ≒ 95% と高いですしね。
対数変換してそれをt検定するということのほうが問題があると思います。

No.00945 Re: 対数変換の有用性  【統計超初心者】 2006/08/24(Thu) 09:24

対数変換してt検定した結果は必ずしも元のデータの結果を反映していないと考えてよろしいでしょうか?

No.00947 Re: 対数変換の有用性  【青木繁伸】 2006/08/24(Thu) 10:33

非線形の変換ですから,その変換が意味を持つか持たないかはその変数次第でしょう。

大小関係だけは同じですから,マン・ホイットニーのU検定なら,変換前であろうと変換後であろうと結果は同じになります。

No.00953 Re: 対数変換の有用性  【渡辺】 2006/08/24(Thu) 17:21

早速のご回答どうもありがとうございました。大局をみるという観点からはマン・ホイットニーのU検定で十分ということ理解いたしました。ただし,参考書(丹後俊郎著,古川俊之監修:新版医学への統計学,朝倉書店,1993.)では,当然のように対数変換して
t検定していたのが気になり,投稿させていただきました。

No.00965 Re: 対数変換の有用性  【統計超初心者】 2006/08/25(Fri) 08:40

いい勉強になりました。
青木先生,どうもありがとうございました。

No.00974 Re: 対数変換の有用性  【ワインビネガー】 2006/08/25(Fri) 17:20

>大小関係だけは同じですから,マン・ホイットニーのU検定なら,変換前であろうと変換後であろうと結果は同じになります。

ということは,あらゆる場合において対数変換して検定するよりはノンパラで検定した方がよいと考えてよろしいでしょうか?

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