No.00665 ELISA値の表記について  【テツ】 2006/07/19(Wed) 14:18

仮に各群のELISA値(平均値±標準偏差)が試験群1で0.536±0.010,試験群2で0.510±0.486,対 照群で0.158±0.010とした場合,試験群1と対照群は正規分布をするので,平均値±標準偏差という表記は正しいと思いますが,試験群2の方は正規 分布をしないので,平均値±標準偏差の表記は正しくないと思います。この場合,各群のELISA値を表記するのに(1)〜(3)のうち,どの表記方法がよろしいの でしょうか?
ご教授の程,よろしくお願い致します。

(1)3群とも平均値±標準偏差の表記で統一
(2)3群とも中央値の表記で統一
(3)試験群1と対照群は平均値±標準偏差,試験群2は中央値の表記

No.00667 Re: ELISA値の表記について  【青木繁伸】 2006/07/19(Wed) 16:17

何れかに統一することは必要でしょう

場合によっては,平均値,標準偏差,中央値,四分範囲の4つを書けばいかがかと(^_^;)

なお,正規分布しないから平均値,標準偏差を書けないというのは完全な理屈にはなっていないと思います。

特に,平均値±標準偏差と書くと「平均値±標準偏差に何%のデータが含まれる」とかいうことを考えられると困るということはあるかもしれませんが,論文中(表中)に「平均値±標準偏差」の形式で,具体的には 12.34±5.67 みたいに書くことが変なのです。

正規分布に従わなくても,平均値や標準偏差はそれなりの意味はあります。

No.00668 Re: ELISA値の表記について  【テツ】 2006/07/19(Wed) 16:57

青木先生,ご回答ありがとうございました。

>特に,平均値±標準偏差と書くと「平均値±標準偏差に何%のデータが含まれる」とかいうことを考えられると困るということはあるかもしれませんが,論文中(表中)に「平均値±標準偏差」の形式で,具体的には 12.34±5.67 みたいに書くことが変なのです。

私には,なぜ変なのかわかりません。もう少し詳細に教えていただけないでしょうか。

>正規分布に従わなくても,平均値や標準偏差はそれなりの意味はあります。

それなりの意味とは平均値や標準偏差を示すことにより,正規分布するかしないかがおよそ見当がつくということでしょうか。
平均値や中央値などはその群の代表値(特徴)を示すために記載するわけですから,特徴を示さない表記方法はあまり意味をなさないのではないでしょうか。つまり,原則として,正規分布なら平均値で,非正規分布なら中央値で記載する方がよいのではないでしょうか。

No.00672 Re: ELISA値の表記について  【青木繁伸】 2006/07/19(Wed) 22:19

> 具体的には 12.34±5.67 みたいに書くことが変なのです

簡単に書きすぎました。プラマイの前にあるのが平均値で,後にあるのが標準偏差とするのは,あまりにも安易だろうと,くだらないい理由でした。すみません。

> 原則として,正規分布なら平均値で,非正規分布なら中央値で記載する方がよいのではないでしょうか

おっしゃるとおり。
私もそれに反対はしませんし,そう書いてある論文を見ても別に異論は挟まないと思います。
そのように書いていない(平均値も標準偏差も書いていない)論文を見て違和感を感じる査読者がいても(それは,その査読者およびその論文誌が程度が低いと言うことでしょうが)それを,「あんたの査読(貴論文誌)はレベルが低い」と反論できればそれでいいでしょう。

No.00674 Re: ELISA値の表記について  【テツ】 2006/07/20(Thu) 08:34

青木先生,お忙しいところ,詳細にご回答していただきありがとうございました。

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