No.00519 カイ二乗検定の結果がわかりません  【波音】 2006/07/02(Sun) 00:44

心理学の論文でどうしても分からない部分があるので質問させて頂きます。

この研究では小学生の被験者と高校生の被験者に普段,家族で食事をしている場面の絵を描いてもらうという実験を行ったそうです。つまり,表の「家族全員」というのは食卓の風景に家族全員が描かれており,「家族員不在あり」は食卓の風景に例えば父親のみが描かれていない場合,子ども1人というのは被験者が1人で食事をしている風景を描いたということになります。

そこで論文には「小学生,高校生ともに,家族全員を描いているものは約8割であった(χ^2(2)=0.11, n.s.)」と記載されています。確かに表中の数値をみれば小学生群と高校生群が家族全員を描いているのは8割のようですが,記載されているカイ自乗値が不明です。いったいどの値についてカイ二乗検定を行ったのでしょうか。

ちなみにHH群は父親と仲良し,母親と仲良くない群,LL群は父親と母親と仲良くない群だそうです。方法や結果のところに集計された値に対してカイ二乗検定を行ったとしか描いていないので,判断できずにいるのですがよろしくお願いします。

fig


No.00525 Re: カイ二乗検定の結果がわかりません  【にゃんちゅう】 06/07/03(Mon) 18:36

表は不鮮明だし,χ2値もかかれていません。ちなみにdfも書いていません。dfがわかれば少しは見えるのでは。どの文献かこれからではもとに戻ることができません。

適切な情報を与えるようにしましょう。

No.00534 Re: カイ二乗検定の結果がわかりません  【波音】 06/07/03(Mon) 23:58

回答ありがとうございます。

>表は不鮮明だし,χ2値もかかれていません。ちなみにdfも書いていません。
カイ自乗値は"(χ^2(2)=0.11,n.s.)"で,カッコの中の数字が自由度だと考えるのが妥当かと考えていたのですが,論文に書かれているのはこの数値のみです。

>どの文献かこれからではもとに戻ることができません。
すみません,出典元を明示しておくべきでした。

家族心理学研究 第19巻 第2号 77〜90,2005
『食事場面の家族画から見た子どもの心理的特徴
-小学校・高校生の親との心理的結合性の視点から-』

>適切な情報を与えるようにしましょう。
確かにおっしゃる通りなのですが,この表についての説明が本当にこれだけしか記述されていないのです,,,

No.00537 Re: カイ二乗検定の結果がわかりません  【通りすがり】 06/07/04(Tue) 09:11

>心理学の論文でどうしても分からない部分があるので質問させて頂きます。

publishされている論文であれば,著者に聞くのが一番確実でしょうし,それが常識でしょう。そのためにcorresponding authorというものがあるのですから。

No.00538 Re: カイ二乗検定の結果がわかりません  【にゃんちゅう】 06/07/04(Tue) 11:20

結論から言えば通りすがりの方のいうとおりです。

自由度が2ですから,3×2の表を分析したものと思われます。この表を見てみると,期待値5以下のセルがあります。ということはχ2検定はちょっと問題です。青木さんが作っている
Fisherの方法でやるべきでしょう。

なお,普通にχ2検定をした場合にはχ2値があわないのはおかしいので,最初のように著者に尋ねることになります。もしかしたらFisherの正確検定のp値を書いている可能性もあるけどそこまで確かめる気はしない。

No.00546 Re: カイ二乗検定の結果がわかりません  【波音】 06/07/04(Tue) 16:34

通りすがりさん,にゃんちゅうさん回答ありがとうございます。

確かに論文を執筆された方に直接,聞くべきだったかもしれません。ただ,私に単純な見落としがあっただけかもしれないかと考えて掲示板で聞いてみたのですが,やはり最初から著者に質問すべきでしたね。

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