No.00473 無作為抽出  【モモ次郎】 2006/06/26(Mon) 12:00

無作為抽出のことでわかないことがあります。

2群を分けるために無作為抽出を行った結果,両群間で統計学的有意差が認められました。これでは試験が成り立たないと思い,検体を元に戻し,再度,無作為抽出を行ったところ,今度は両群間で統計学的有意差が認められませんでした。2度目の無作為抽出で群分けした群を用いて試験を行っていいのでしょうか?今回は2回しか無作為抽出を行っていませんが,ひょとしたら10回無作為抽出を行った場合,両群間で8回が「有意差あり」で,2回が「有意差なし」の場合もあるだろうし,両群間で2回が「有意差あり」で,8回が「有意差なし」の場合もあると思います。無作為抽出を行った場合,何回やっても,両群間で「有意差あり」か「有意差ない」のどちらかになるようにしなければならないのでしょうか?

皆様,よろしくお願い致します。

No.00475 Re: 無作為抽出  【青木繁伸】 06/06/26(Mon) 12:47

標本の大きさはいくつだったのでしょうか?

実際の差と,標本の大きさと,有意水準を設定すれば,検出力を計算できます。
検出力がたとえば 0.5 だと,標本調査の結果,本当に有意な差があるという結果は50%の確率で得られますよと言うこと。

データを採る前に,実際の差と有意水準と検出力を定めれば,標本の大きさをどれくらいにすればよいかを計算することができます。

望みの結果が出るように何回もデータを取り直すというのは,してはならないことです。

標本設計をきちんとして,標本調査を行いましょう。

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