No.00424 群内の経時変化をみる場合  【あい】 2006/06/22(Thu) 11:50

今2群に分け,2種類の薬物の薬効比較をしております。
途中経過として,群内でのパラメーター変化をみようと思ったのですが以下の検定を行った後悩んでしまいました。

(1)投与開始時と投与3ヶ月後の検査値をWilcoxonの符号付き順位検定P<0.05で行った結果,有意差がみられた。
(2) そこで,何ヶ月目から変化がみられたのか経時変化をみるため,Friedman testで有意であることを確認し,Bonferroni補正(投与開始 時,投与1ヵ月後,投与二ヵ月後,投与三ヵ月後でみるのでP=0.05/3=0.0167)してWilcoxonの符号付き順位検定を行った結果,どの時 点でも有意差が得られませんでした。

全体としてみると有意差があるという結果なのに,経時変化でみるとどの時点でも有意差がない(3ヵ月後の時点ですら)というのはどういうことなのでしょうか?それとも方法が間違っているのでしょうか?

統計初心者でわからないことが多くてすみませんが,宜しくお願いします。

No.00427 Re: 群内の経時変化をみる場合  【青木繁伸】 06/06/22(Thu) 12:11

互いに隣り合う時期のデータは差がそんなに大きくなくて有意ではないけど,そういうものが連鎖すると,全体としては(最初の方と最後の方)では有意な差になるということは十分に考えられるでしょう。

No.00430 Re: 群内の経時変化をみる場合  【あい】 06/06/22(Thu) 12:49

なるほど。確かにデータをみて見ると正常値が小さい検査値なので差も大きくはありませんでした。全体としては有意な差があるのに,投与開始時と投与3ヶ月後の時点でも差がみられないのとても不思議な気がしますが。。統計は奥深いですね。大変勉強になります。

そうなると,結果としては
A (1)で行った投与開始時と投与3ヵ月後のみでのWilcoxonの符号付き順位検定を記述し,有意差ありとする
B (2)で行ったように,Friedman testを行い全体として有意差はみられることを記述し,投与開始時点と他測定点との間には有意な差はみられなかったことを明記する

この2つが考えられると思いますがどちらが妥当なのでしょうか?グラフで示す場合,(2)だと全体としては有意差があるのに*マークがつけれず難儀ですが・・

No.00432 Re: 群内の経時変化をみる場合  【青木繁伸】 06/06/22(Thu) 16:23

正直者の頭に神宿るということで,Bかな

No.00434 Re: 群内の経時変化をみる場合  【あい】 06/06/22(Thu) 17:25

(笑)
正直者になろうと思います。
雲が晴れたような説明ありがとうございました。

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