No.00359 Re: 数量化I類について 【青木繁伸】 06/06/15(Thu) 23:20
> 数量化I類の場合は,何をもって最も良いであろう式(結果)とすれば良いのでしょうか
ダミー変数を使って重回帰分析すればよいだけです。
同じ結果が得られるのですから,たとえば数量化I類の結果からは偏相関係数を抜き出して,重回帰分析の結果から自由度調整済みの重相関係数の二乗を抜き出してというように,結果の良いとこ取りをすればいいでしょう。
(数量化I類でなければならないということはさらさらないので)
> レンジが小さいとか,偏相関係数が小さいとかでしょうか?ただ,この場合どの程度だったら小さいといえるのか
偏相関係数ならその有意性検定を行えばよいでしょう。有意でない場合にばっさり切る。
> 月の中でも3月,12月は有意であるが,その他の月はあまり差がない...などの判定
> 数量化I類を行う上で,何をもってこの推計結果が最も妥当だと判断
いずれも繰り返しになりますが,重回帰分析の結果を使えばよいことです。
数 量化I類が優れているのは,全てのカテゴリーのスコアが結果に示されるということでしょう。ダミー変数でやると基準にしたカテゴリーは結果の中に出てこな いのでちょっと解釈しづらいというのかも(本当は,含まれないのではなく,偏回帰係数が0であるというだけなんですけどね。しかし,偏回帰係数が0といっ ても,無関係という意味での0ではない。相対的に考ええなければならないということ)
No.00362 Re: 数量化I類について 【ここ】 06/06/16(Fri) 09:51
青木先生
ご返信ありがとうございます.
数量化I類の使い方(?)について,お聞きしたいのですが,数量化I類はあくまでもどのアイテム,カテゴリーが効きそうかという目安,傾向を確認するために利用し,実際に,精度の良い(妥当な)モデル式を構築する場合は,数量化I類ではなく,各説明変数の説明力などが検定できる重回帰分析を用いる...といった方法が良いのでしょうか.(良いというのも変ですが...)
皆様,どのような時に数量化I類を,また重回帰分析を利用するのか教えていただければ幸いです.
No.00363 Re: 数量化I類について 【青木繁伸】 06/06/16(Fri) 10:01
どちらを使っても,必要な統計量さえ計算できれば同じことだということでしょう。
使っている計算ソフトが必要な統計量を計算してくれないときにはそれを計算してくれる方の手法プログラムを使えばいいだけでしょう。場合によっては手持ちのソフトではどちらも望む統計量(たとえば偏相関係数の有意検定)を計算してくれないなら,計算ソフトを替えるか自分でプログラムを書くしかないでしょう。
私の場合は,数量化I類はカテゴリースコアを他の人に説明するときには,使います(他の人はダミー変数を使った重回帰分析結果は理解しにくいかもしれないから)
No.00364 Re: 数量化I類について 【ここ】 06/06/16(Fri) 11:07
青木先生
ありがとうございます.参考とさせていただきます.
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