No.00353 Re: 中央値の差の検定 【青木繁伸】 06/06/15(Thu) 15:53
P 値は,効果の大きさ(影響の大きさ)とサンプルサイズの両方に影響されます。
P 値が小さいほど効果が大きいとは言えません。
パラメトリックにおいては効果の大きさは効果量というものが定められていますが,ノンパラメトリックでは効果量に相当するものに適当なものがないかもしれません。中央値の信頼区間を示すことで,効果の大きさの違いを表示できるでしょう。
二つのP値に差があるかなどという検定は存在しません。
お問い合わせのような場合には,重傷度に影響する要因が,性と餌の二つあるわけですから,二元配置分散分析ということになりますね。ノンパラメトリックで二元配置分散分析というのはこれまたぴったりのものがありません。
変数変換して,二元配置分散分析をしますかねぇ。
> 雌が,雄よりA餌の影響を受けると考えられるのでしょうか
ということだけを知りたいのなら,Aを食わせた動物のデータだけを使って,雌雄差を検定すればそれでおしまいという気はしますね。Bについても同じようにやって,二つの検定結果は独立なので併合すれば,餌の種類に係わらない雌雄差の検定もできることにはなります。
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