No.00247 95%信頼区間  【ゲンゴロウ】 2006/06/05(Mon) 09:17

またまた初歩的な質問ですみません。医学論文等で実験群と対照群における治療効果を比較するときなどには通常はt検討などのパラメトリックな方法またはノンパラメトリックな方法を用いて比較検討しますが,時々95%信頼区間を使って統計処理を行っている場合がみうけられます。パラメトリックとノンパラメトリックの使い分けは把握しているつもりですが,95%CIはとはこれらはどう使い分ければよいのでしょうか。よろしくお願いいたします。

No.00256 Re: 95%信頼区間  【青木繁伸】 06/06/05(Mon) 20:56

たとえば,平均値の差の検定の結果は,有意であるか,有意ではないかという単純な結論です。
平均値の差の区間推定を行うと,その信頼区間がどれくらい大きいのか(小さいのか)ということを合わせて評価することができます。区間推定の結果から,信頼区間に0が含まれなければ平均値に差がある,含まれなければ平均値に差があるとはいえないということと同じです。
この例からもいえるように,検定は信頼区間の広さというものには何の考慮も払っていないのです。

検定よりは区間推定を行うべし
区間推定だけではなくパワー・アナリシスを行うべし(それも,できれば事前に)

No.00260 Re: 95%信頼区間  【ゲンゴロウ】 06/06/06(Tue) 08:58

青木先生,ありがとうございました。
それではパラメトリックとノンパラメトリックのようにデータの性質によって信頼区間と検定を使い分けるとか
そういうものではないのだ,と解釈してよろしいですか?

No.00261 Re: 95%信頼区間  【青木繁伸】 06/06/06(Tue) 10:00

そういうことです。
検定よりは推定を勧める本・論文は多いです。たとえば,
Mattin J. Gardner, Douglas G. Altman: Statistics with Confidence - Confidence intervals and statistical guidelines -, BMJ

No.00263 Re: 95%信頼区間  【ゲンゴロウ】 06/06/06(Tue) 12:50

ありがとうございました。

No.00470 Re: 95%信頼区間  【ゲンゴロウ】 06/06/26(Mon) 10:01

度々すみません
質問なのですが,信頼区間について先日お答えいただきましたが,これはあくまで平均値に基づく推計の
様に思われます。正規分布を示さないようなデータの場合かならずしも平均値が代表値とはなりえず,中央値をつかったりしますが,検定をする場合はノンパラメトリック検定を選択しますが,推計をしたい場合はどう
すればよいのでしょうか?

No.00471 Re: 95%信頼区間  【青木繁伸】 06/06/26(Mon) 10:39

ノンパラメトリックで区間推定を行います。対象としては中央値。

中央値の(差の)信頼区間
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/LaTeX/median.pdf

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