No.00155 「探索的に進める」という言葉 【発展途上のつもり】 2006/05/28(Sun) 18:26
長らく統計的な研究とは縁がなかったのですが,最近になって,また独学で始めた者です。まことに些細なことで考え込んでいます。
先日,論文を一つ書き上げて提出したところ,匿名の審査員から「分析を探索的に進める」という表現が耳慣れないと指摘されました。
質
問紙による調査研究なのですが,「先行研究をいくつか調べたが,自分の問題関心にこたえてくれるような尺度は見あたらなかった。そこで,明確な仮説は置か
ず,(多少違う分野ではあるが関連しそうな)質問をいくつか集めて検討して,回答の分布の観察や,回答者の属性ごとのクロス集計等によって,適切な質問を
見いだしたい」というもくろみで,そのように表現したのですが,おかしいでしょうか。
「探索的に分析する」という表現は多くの論文中で見
かけます。確かに「分析を探索的に進める」という表現はない,と言えばないのかもしれません。箱ひげ図や幹葉図を論文中で使ってはいませんし,日本語とし
て認められないと言われれば,その通りなのかもしれません。「探索的に進める」は間違いで「探索的に分析する」でないとおかしいのでしょうか。上に書きま
したように,再入門者なので,細かな事情がよくわかりません。
些細なところに引っかかっているのかもしれませんが,この辺が独学者の悲しいところです。このような表現はおかしいのでしょうか。ご教示いただける方がおられましたら,よろしくお願い申し上げます。
No.00156 Re: 「探索的に進める」という言葉 【MK】 06/05/28(Sun) 22:06
質問の答えにはなっていませんが,
探索的データ分析EDA(exploratory data analysis)
がこちらでhttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/arc008/136.html#136
で参考文献が紹介されています。
Tukeyという人もキーワードとして探すとお役に立つと思います。
No.00270 Re: 「探索的に進める」という言葉 【発展途上のつもり】 06/06/07(Wed) 06:04
MKさん,ありがとうございました。
返信が遅くなりまして申し訳ありません。
結局,該当の部分はよく見かけるように「探索的に分析する」と書き直しました。
EDAは遙か昔の学部生時代に隣のゼミの人たちがやっていて,(何だか不思議なことをしてるなあ)と思った記憶があります。
EDAに限らず,最近のいろいろな参考文献を読むと,非常に面白そうな手法があふれていて,勉強不足を実感させられます。少し気合いを入れて頑張ろうと思います。
● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 038 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る