No.00148 Re: 何件法かに関して 【青木繁伸】 06/05/26(Fri) 21:11
「あるやりとりで」。。。どこで,どんなやりとりをやっているのでしょうね。
n件法で平均値を算出することができないのは,選択肢が奇数だ・偶数だということが原因ではありません。そもそも,n件法のデータでは平均値を計算できません。計算してもその意義が疑われます。
3件法と5件法は,情報の精度の点から5件法の方がよいだろうという程度。
4件,5件,6件あたりでは,「5件法が妥当であり,4件法・6件法が間違いだと猛烈に反発」という人は何を根拠に妥当・間違いを言っておられるのかわかりませんね。
偶数・奇数のメリットデメリットは,偶数の場合には中間を許さない(白黒はっきり決めさせる),奇数は中間を許す(かなり鷹揚に)という違いでしょう。
妥当とか間違いとか,大騒ぎするようなものではないと思いますね。
なお,社会調査論の教科書などには,「7件法で調査して,両端の2つをプールして分析する」と書いてあるのを見たこともありますが,どの本だったかとんと記憶にない。
いずれにしろ,繰り返しになりますが,順序尺度のデータを平均値・分散を用いて分散分析をするということが大きな間違いだと言うことです。
No.00149 Re: 何件法かに関して 【青木繁伸】 06/05/26(Fri) 22:02
どこで,どんなやりとり。。。
検索してみたら,それらしいのがありましたが。。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/keiroh/maeda/statsfaq/nankenhouka.html
No.00168 Re: 何件法かに関して 【situmonsya】 06/05/29(Mon) 11:54
この質問を書きこむ前に,ご指摘のアドレスは見つけております。
何件法でもいいと思うので すが,具体的には申せませんがストレスを感じるシチュエーションがあって,他のシチュエーションでもこのようなやりとりがあるということは,ある程度何件 法が妥当かを知っておきたいと思ったのです。どちらでもない,の中間値を置く場合は,奇数になると思いますが,カテゴリカルデータを数量化して,主成分分 析とか行うときに,「SPSSによるカテゴリカルデータ分析の手順(東京図書)」に示されているデータをみるとほとんどが4件法になっている。5件法にし ないのは理由があるのか,ある先生に尋ねたところ,選択肢は,偶数の方がよいといわれた記憶があります。確かに順序データは平均を求められませんが,数量 化して便宜的に分析分析を行って多重比較などする場合もあるかと思います。数量化に際して,中間値を置くと,何か良くない点があった記憶があるのですが, それを教えてくださった先生は,もう他界されてしまっていますし,,,一方で,「中央がある5件法にしなさい」という指導が結構声高になってきている様子 が見られるので,変だなーと思いつつ,でもどこかで反論しておかないといけないんじゃない?と思ったのです。
上記のQ&Aでも,結局,おかしいよね,と言っているだけで,正確な反論になっていないと思います。計算した数値が妥当であると言うことは何を持って示せばいいのでしょうか。カテゴリカルデータの数量化自体正しくないといってしまうと話は進まないのですが。
No.00169 Re: 何件法かに関して 【青木繁伸】 06/05/29(Mon) 12:35
そもそも奇数個・偶数個の選択肢には長所と短所があるわけでそれはデータ解析時の問題ではないわけです。それはご了解頂いているわけですね。
ある本のれいが全部4件法とか,誰かが中央値がある5件法をということでどちらにするかを決めなければならないわけではないでしょう。
そもそも,その誰かさんは,なぜ「中央値がある5件法でないといけない」とか「5件法が妥当であり,4件法6件法が間違いだ」というのでしょう。その正確な理由が示されない限り,否定も肯定もできないでしょう。
選択肢を左右対称にしても,実際のデータが左右対称でなければ(そしてそういう例の方が普通だが),偶数でも奇数でも同じでしょう。
4件法,5件法でググッてみたのでしょうから,どちらもそれなりに多いし,同じ調査票で偶数・奇数を併用している場合もありますよね。
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