★ 信頼性分析結果の解釈 ★

9863. 信頼性分析結果の解釈 スック 2006/04/20 (木) 21:37
└9864. Re: 信頼性分析結果の解釈 青木繁伸 2006/04/20 (木) 21:59
 └9865. Re^2: 信頼性分析結果の解釈 青木繁伸 2006/04/20 (木) 22:43
  └9872. Re^3: 信頼性分析結果の解釈 スック 2006/04/21 (金) 10:51


9863. 信頼性分析結果の解釈 スック  2006/04/20 (木) 21:37
こんにちわ。
 信頼性分析のことでお伺いしたく,投稿させて頂きました。
小学生にアンケートを実施しました。3つ又は4つの質問項目の値を足して尺度得点を算出し,変数「学校文化」や変数「自尊感情」等の変数を作成しました。そして各変数に対して,クロンバックアルファの信頼性分析を実施した結果,各変数でアルファ係数が0.57や0.60など高いとは言えない係数が出ました。
 一般的に0.80くらいが目安だと言われていますが,質問項目数が多いほどアルファ係数が高くなる傾向があることから,3つや4つの少ない質問項目を足した尺度得点では,0.8を出すのは難しいのではと思います。
 従って,質問項目数が少ない場合には,係数が0.57でもさほど問題がない気がするのですが... どうなのでしょう???

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9864. Re: 信頼性分析結果の解釈 青木繁伸  2006/04/20 (木) 21:59
> 質問項目数が多いほどアルファ係数が高くなる傾向があることから

この根拠はどのあたりにあるのでしょうか。
今,簡単に R でシミュレーションしたところでは,ちょっと確認できませんでした。もっとも,条件設定にもよるのでしょうが。

>  従って,質問項目数が少ない場合には,係数が0.57でもさほど問題がない気がするのですが

そもそも,尺度に含まれる項目数が数個の場合には尺度の妥当性自体が危ういのではないでしょうか?尺度を構成する項目は少なくとも10程度にするようにと教わったのですが。

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9865. Re^2: 信頼性分析結果の解釈 青木繁伸  2006/04/20 (木) 22:43
> 今,簡単に R でシミュレーションしたところでは,ちょっと確認できませんでした。もっとも,条件設定にもよるのでしょうが。

確かに,条件によったようで,以下のようなシミュレーションでは,おっしゃるような状況が確認できました。

x <- matrix(0.5, 10, 10)
diag(x) <- 1
y <- gendat(1000,x)
z <- y>0
plot(3:10, sapply(3:10, function(i) alpha(z[,1:i])))

gendat は,定義された相関係数行列を持つデータ行列を生成する関数です(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/gendat.html

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9872. Re^3: 信頼性分析結果の解釈 スック  2006/04/21 (金) 10:51
ご回答頂きありがとうございました。

> そもそも,尺度に含まれる項目数が数個の場合には尺度の妥当性自体が危ういのではないでしょうか?尺度を構成する項目は少なくとも10程度にするようにと教わったのですが。

 理想的には仰る通り項目数を10くらいにべきにすべきだと思います。ただ,今回はアンケート対象者が,学力が低くアンケート慣れしていない小学生であったため,あまりに多くの質問を聞くと,彼らの集中力がなくなり真剣に回答しなくなることを危惧したことから,質問項目数を極力減らしてみました。
 とりあえず,複数の質問から尺度得点を算出することを諦めて,一つの質問項目の結果を一つの変数として扱うことにします。
 ありがとうございました。

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