★ p-value vs. p rep ★

9613. p-value vs. p rep psy. 2006/03/10 (金) 12:37


9613. p-value vs. p rep psy.  2006/03/10 (金) 12:37
ご意見を伺いたいのです投稿させて頂きたいと思います.ちょっと長くなってしまって申し訳ありません.

慣例では,統計量に添えて帰無仮説有意性検定(NHST)におけるp-valueを記しますが,最近,p-valueに替えてp repという値を載せなさい,という話が出ています(Psychological Science誌ではsubmission guideに明示してあります).

Killeen, 2005, Psychological Science.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15869691&query_hl=1&itool=pubmed_docsum

p-valueの意味するところは,ある事象が観察されたときに「帰無仮説が真であるときに同じ条件でこの事象が観察される確率」であると理解しています.

これに対してp rep(probability replication)の意味することは,ある事象が観察されたときに,「同じ条件で同様の結果が得られる確率」であるとされています.

ここまではいいのですが,ご意見を伺いたいのは「同様の結果」の解釈についてです.Killeenの定義に従えば,「同一の符号となる」ことを「同様の結果」の定義としていますので,従来のt-testのような2水準の比較であればこれは理解できます.
任意の従属変数に関して実験群>対照群となったときに,同一の条件で追試すれば再び実験群>対照群となる確率を示すのだと思います.

ただ,ANOVAでもp repを添することが暗に指示されているのですが,3水準以上の比較でその要因の主効果に対して「同一の符号」は無意味ですよね?
であるなら,分散分析のような事態でp repは何を意味していると考えればよろしいでしょうか?

数値自体はp-valueからの近似で算出できるとのことなので,p repを表記することは可能なのですが,その解釈が困難でしたので,ご意見を伺った次第です.

よろしくお願いいたします.


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