8712. クロスオーバー実施例数の算出方法の矛盾(パート2)(再) 頭が固いと言われます。 2005/12/15 (木) 13:35
先程「クロスオーバー実施例数の算出方法の矛盾(パート2)」を発言した者ですが,「半角カタカナ,ローマ数字」を修正するた
め,一端発言を削除している間に青木先生にコメントを書いていただき,今度はコメントのついた発言を削除することになってしまいました。申し訳ありませ
ん。
パート1のつづき
しかし,それでも「クロスオーバー法」の方が被験者数(「n」×2のため)が多くなってしまいます。「クロ
スオーバー法」は本来,検出力の高い試験法であり,同じ条件の検定を行うのなら,「対応のある2群の通常方法」に必要な被験者数よりも少なくてよいはずな
のですが・・・,この矛盾がどうしても解決できないのです。下記に【参考計算例】を記します。
記
「クロスオーバー法の例」
被験者:A,B,C,D,E,F(計6名)
第1期 第2期
旧薬剤群:A,B,C D,E,F
新薬剤群:D,E,F A,B,C
「対応のある2群の通常方法」
被験者:A,B,C,D,E,F(計6名)
旧薬剤群:A,B,C,D,E,F
新薬剤群:A,B,C,D,E,F
【参考計算例】
「クロスオーバー法」(医薬品研究 1106〜1119 (1982)より抜粋)
◆AUCのデータ例
被験者 1期 2期
A 137 170
B 89 61
C 82 59
D 115 97
E 154 92
被験者 1期 2期
F 94 99
G 48 107
H 110 53
I 110 63
J 146 101
(A〜E(第1期):対照薬,A〜E(第2期):試験薬)
(F〜J(第1期):試験薬,F〜J(第2期):対照薬)
◇α=0.05,1−β=0.8,Δ=20%とする。
n=〔887.075/20^2〕×(1.96+0.84)^2+1=18.38→19
(887.075:残差平均平方,20:対照薬の標本平均値100にΔ20%をかけた。)
「AUCのデ−タ例」では10人で治験を実施したが,本来必要な被験者数:約38人
パート3につづく
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