★ 順位情報ありの分割表の多重比較 ★

7673. 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい 2005/09/16 (金) 10:08
├7679. Re: 順位情報ありの分割表の多重比較 青木繁伸 2005/09/16 (金) 12:40
│└7684. Re^2: 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい 2005/09/16 (金) 13:32
└7674. Re: 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい 2005/09/16 (金) 10:13


7673. 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい  2005/09/16 (金) 10:08
よろしくお願い致します。

順序情報がある分割表の検定を行う場合は,U検定(Mann-Whitney)を適用しますが,比較する群が3群以上の場合は,Kruskal-Wallisの方法を用いるということを知りました。

そこで,以下のような順序情報のある分割表を,本サイトの正確なKruskal-Wallis test(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/exact/kwtest/getpar.html)を利用し,計算しました。
(良← →悪)
A群 1 1 13 1
B群 4 5 5 1
C群 6 3 7 0
D群 2 6 6 1

結 果は,p=0.038で有意な差が認められましたので,どの群とどの群の間に差があるのか(どの群で”良”が多くなる傾向にあるか)調べたいと思い,全て の2群の組み合わせ(6通り)でU検定を行いました。その際に,多重比較を考慮し,有意水準p<0.05をP<0.0083に補正しました (0.05/6)。

そうすると,

1群 vs. 3群:p=0.01
1群 vs. 4群:p=0.048

となるものの,補正後の有意水準を考慮すると,どの群の組み合わせにも有意差は認められなくなりました。このような,4群の比較では有意差があるが,どの2群間に有意差があるかわからない場合は,検定結果をどのように解釈すればよろしいのでしょうか?

また,上記のようなBonferroniの補正では,検出力が悪くなってしまいますので,他の方法を用いるべきなのかと思っております。

本サイトで紹介されております,RyanやTukeyの多重比較法を順位情報ありのl×mの分割表にも適用できるのでしょうか?

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/pmul.html

ご回答頂ければ幸いです。

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7679. Re: 順位情報ありの分割表の多重比較 青木繁伸  2005/09/16 (金) 12:40
> (良← →悪)
> A群 1 1 13 1
> B群 4 5 5 1
> C群 6 3 7 0
> D群 2 6 6 1

このような分割表のデータは,元データに展開できますよね。
A,B,C,D 群を 1,2,3,4,順序のある測定値を良い〜悪いを 3,2,1,0 で表すと
群  測定値
1    3
1    2
1    1
1    1
  :
4    0

あとは,どんな検定でもできるでしょう。
    
    
    

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7684. Re^2: 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい  2005/09/16 (金) 13:32
> このような分割表のデータは,元データに展開できますよね。
> A,B,C,D 群を 1,2,3,4,順序のある測定値を良い〜悪いを 3,2,1,0 で表すと
> 群  測定値
> 1    3
> 1    2
> 1    1
> 1    1
>   :
> 4    0
>
> あとは,どんな検定でもできるでしょう。

ご回答下さいましてありがとうございます。
得られたデータを分割表にまとめようとせず,そのまま検定をすればよかったのですね。

Steel-Dwassの方法が適用できそうですので,早速やってみます。

大変勉強になりました。お世話になりました。

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7674. Re: 順位情報ありの分割表の多重比較 ひらい  2005/09/16 (金) 10:13
すみません。記述に抜けていたところがありましたので,追加いたします。

1群 vs. 2群 も p=0.018 でこれだけを見るとp<0.05で有意な差がありました。

よろしくお願い致します。

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