★ 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? ★
7361. 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/03 (水) 16:42
└7362. Re: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 青木繁伸 2005/08/03 (水) 17:12
└7364. Re^2: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/04 (木) 12:11
└7365. Re^3: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 青木繁伸 2005/08/04 (木) 12:37
└7366. Re^4: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/04 (木) 13:04
7361. 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/03 (水) 16:42
初めまして。私は整形外科勤務医で臨床データをまとめて発表したいと考えています。廃盤になったStatview
ver5.を使ってます。過去ログを見ますと質問自体も一定のレベルに達していないとついていけない雰囲気を感じましたが,困っていますので恥を忍んで質
問させていただきます。
片側の股関節手術を行った30例の患者さんの両側(手術/非手術)の膝のレントゲンを術前及び術後に撮影し(それぞれ1回)所見(0,1,2,3,4の5段階評価)を得ました。
術
後所見の左右差(手術/非手術間の差)をMann
Whitney法で検定すると有意との結果になるのですが,もともとのバラツキ(術前所見の所見の左右差,非手術側の他の疾患の有無,両側の下肢角度な
ど)が考慮に入れられていません。手術の効果のみの影響を知るためにはどういう方法を用いればよいのでしょうか?
トンチンカンな質問でしょうが・・お返事頂ければ幸です。
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7362. Re: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 青木繁伸 2005/08/03 (水) 17:12
そもそも,お尋ねに関わるデータは対応のあるデータですので,マン・ホイットニーのU検定は適用できないと思います。
適
用するとしたら,条件の下では符号検定ということになるでしょうか。対応のあるt検定は評価が順序尺度であるため使用できない,また,ウィルコクソンの符
号付順位和検定も同じ理由で使えません。0,1,2,3,4を等間隔だと無理矢理仮定すると,論文査読でクレームが付くでしょう(見逃してくれることを期
待して一か八かの勝負をするのもいいかもしれませんが)。
背景条件の違いを考慮するためには,その要因を検定に組み込むということです。
二元配置,三元配置とどんどん複雑になっていきます。
または,それらの要因を組み入れて多変量解析をする(二元配置,三元配置も多変量解析の一手法ではあります)。
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7364. Re^2: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/04 (木) 12:11
早速のお返事ありがとうございます。
> そもそも,お尋ねに関わるデータは対応のあるデータですので,マン・ホイットニーのU検定は適用できないと思います。
>
適用するとしたら,条件の下では符号検定ということになるでしょうか。対応のあるt検定は評価が順序尺度であるため使用できない,また,ウィルコクソンの
符号付順位和検定も同じ理由で使えません。0,1,2,3,4を等間隔だと無理矢理仮定すると,論文査読でクレームが付くでしょう(見逃してくれることを
期待して一か八かの勝負をするのもいいかもしれませんが)。
色色と”医学系統計指南書”を見ても,左右間の検定については例題がなく勝手
な解釈でやっていました。私の理解では(今回のケースで言うと)どちらか一方片側膝の所見の術前/術後の差を検定するにはWilcoxonの符号順位検
定。ある時点の両膝(術側/非術側)間の検定はMann
Whitney法と思っていました。しかし両膝のデータはお互いに対応があると解釈すべきなんでしょうか?もし対応のあるデータとするとWilcoxon
検定を用いてはいけないのでしょうか?Statview医学統計マニュアル(真興交易医書出版部/長田理 著)で順序尺度を用いたデータで対応のある関係
にあるもの(治療前/後)をWilcoxon検定している例題が出ているのですが・・
> 背景条件の違いを考慮するためには,その要因を検定に組み込むということです。
> 二元配置,三元配置とどんどん複雑になっていきます。
> または,それらの要因を組み入れて多変量解析をする(二元配置,三元配置も多変量解析の一手法ではあります)。
ありがとうございます。もう少し勉強が必要ですね・・
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7365. Re^3: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 青木繁伸 2005/08/04 (木) 12:37
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色色と”医学系統計指南書”を見ても,左右間の検定については例題がなく勝手な解釈でやっていました。私の理解では(今回のケースで言うと)どちらか一方
片側膝の所見の術前/術後の差を検定するにはWilcoxonの符号順位検定。ある時点の両膝(術側/非術側)間の検定はMann
Whitney法と思っていました。しかし両膝のデータはお互いに対応があると解釈すべきなんでしょうか?もし対応のあるデータとするとWilcoxon
検定を用いてはいけないのでしょうか?Statview医学統計マニュアル(真興交易医書出版部/長田理 著)で順序尺度を用いたデータで対応のある関係
にあるもの(治療前/後)をWilcoxon検定している例題が出ているのですが・・
単に「Wilcoxon 検定」という名前で呼ばないでください。紛らわしいですから。
対応があるとかないとかは(特に今回のデータのような場合),右膝と左膝のような対応だけをいうのではありません。手術の前後とか,親子とか要するに対をなすデータという意味です。
対応がないデータというのは男性患者と女性患者の何かを比較するというような場合。
似たような例を探して同じように検定を行うというのは,たいていは大丈夫ですが,データの背景をちゃんと書いていないような場合にうっかりすると判断を誤ってしまうこともあるでしょうね。
そういう意味では,統計学の基礎をちゃんと押さえておく必要があります。
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7366. Re^4: 反復分測定散分析を用いて良いのでしょうか? 大阪府 勤務医 2005/08/04 (木) 13:04
耳が痛いご指摘です。
ありがとうございました。
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